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米国株上昇、米国債は下落-トランプ氏勝利で政策見極める動き

更新日時
  • 薬品・銀行株が上昇、ドルも高い
  • 次期政権の歳出拡大観測で債券安、10年債利回りは2%を上回る

米株式相場とドルは9日に上昇した。大量にヘッジされていた市場は4カ月で最大に強まった売り圧力をはね返した。米大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏と上下両院を制した共和党が企業に有利な政策を推進するとの観測が背景。一方、米国債相場は下落。銅を中心に商品相場は上昇した。

  米国の株式市場では指数先物がオーバーナイトで急落していたが、規制強化懸念が後退した薬品・銀行株が買われ、S&P500種株価指数は反発。米国債市場では、共和党率いる次期政権の歳出拡大観測から10年債利回りは2%を上回った。外国為替市場ではドルが英国の欧州連合(EU)離脱決定の翌日以降で最大の上昇。メキシコ・ペソは急落。米国との関係が瓦解(がかい)する可能性が警戒された。一方、金は出来高が過去最高となった。

The Black Swan Has Landed

  S&P500種は過去2番目に長い強気相場に入っており、政策継続を当てにする市場はトランプ氏勝利で動揺する可能性があるとアナリストらは予想していた。投票が締め切られる前、大半の世論調査は民主党候補のヒラリー・クリントン氏優勢を伝えていた。トランプ氏は移民受け入れの大幅制限や自由貿易協定の再交渉などを公約に掲げている。同氏は勝利宣言で、国内インフラの再構築に力を入れると約束した。

  BMOグローバル・アセット・マネジメントのマルチ資産ソリューション責任者、ローウェル・ユラ氏は「基本シナリオは候補者として振る舞ったトランプ氏ではなく、より落ち着いたトランプ大統領となる可能性が高い。市場も同じ見方だ」と述べ、「短期的な企業利益や経済成長には大きな影響はないだろう」と予想した。  

原題:U.S. Stocks Rise, Treasuries Fall as Trump Win Spurs Growth Bets(抜粋)

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