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米国株:銀行や重機が上昇-トランプ次期大統領の企業政策に期待

更新日時

9日の米国株は上昇。ダウ工業株30種平均は一時、最高値での取引終了に迫ったが失速した。この日は銀行や重機メーカーなどが買いを集めた。ドナルド・トランプ次期米大統領が企業に有利な政策を進めるとの観測が背景だ。

  ヘルスケア関連や銀行が上昇。投資家はヒラリー・クリントン民主党候補が勝利していた場合は規制当局による厳しい調査が行われるだろうとみていた。製薬のファイザーやメルクは急伸。JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス・グループはいずれも上昇した。

  S&P500種株価指数は1.1%上昇の2163.26。ダウ工業株30種平均は256.95ドル(1.4%)高い18589.69ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇した。

Trading On The Floor Of The NYSE The Day After Trump Defeats Clinton In Stunning Upset

NY証取のトレーディングフロア

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  BMOグローバル・アセット・マネジメントのマルチ資産ソリューション責任者、ローウェル・ユラ氏は「基本シナリオは候補者としてのトランプ氏ではなく、より落ち着いたトランプ大統領となる可能性が高い。市場も同じ見方だ」と述べ、「短期的な企業利益や経済成長にはそれほど大きく影響しないだろう」と続けた。

  トランプ氏の勝利後は一時、世界的な株安や安全資産の上昇を招いたが、同氏が経済成長を押し上げるために財政支出を拡大するとの見方が広がると売りは反転した。また大統領選勝利後の演説がより懐柔的なトーンだったことも手掛かりとなった。CBOEボラティリティ指数は9日、23%低下した。これは過去5年間で最大の低下率だ。

  議会では共和党が過半数議席を獲得し、これにより企業寄りとみられる法律の制定が可能になるとみられているものの、トランプ氏が掲げる米国への移民取り締まりやメキシコなど自由貿易協定を結ぶ国との再交渉による影響に対して根強い懸念がある。

  S&P500種業種別11指数で金融は4.1%高、公益事業は3.7%下げた。トランプ氏の公約であるインフラ支出の拡大を見込んでユナイテッド・レンタルズやキャタピラーは買い進まれた。

Trump Rally in Stocks

  米金融当局による12月の利上げを織り込む確率はトランプ氏の勝利直後に50%を下回ったがその後は再び上昇し、8日午後の水準だった86%に戻した。

原題:U.S. Stocks Surge as Banks, Drugmakers Rally Amid Trump Victory(抜粋)

(第2段落を加え、第4段落以降を追加します.)
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