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トランプ陣営が頼ったビッグネーム、約束の資金送らず-敗北なら戦犯

  • トランプ氏自身も繰り返し約束した1億ドルを支出せず
  • 富豪のアデルソン、アイカーン、バラック氏らも掛け声倒れ

米大統領選の共和党候補トランプ氏の陣営は7日、投票日当日のボランティアが軽食など買えるよう5ドルか10ドルの寄付を支持者に呼び掛けた。同陣営の選挙戦は、結局最後まで変わらなかった。民主党候補のクリントン陣営に比べ、投じた資金は圧倒的に少なかったということだ。

  トランプ氏に富裕層の支持者が少なく、資金面で不利だったのではない。富裕な支持者の一部は多額の支援を約束しておきながら、空手形で終わった。トランプ氏自身ですら、6日時点では公約したほどの額を選挙運動に投じていない。

  全体の選挙資金が明らかにされた最後の日付である10月19日までに、クリントン陣営は10億ドル(約1050億円)以上を集めた。これに対し、トランプ陣営の調達額は半分程度にすぎなかった。上限なく献金を集めることが可能な特別政治行動委員会(スーパーPAC)の支持では、とりわけクリントン陣営に軍配が上がる。

  もしトランプ氏が当選したら、同氏は選挙資金の大半を担ってくれた数百万の中間層に礼を言うべきだろう。日々の要請に応じ、インターネットで35ドルを寄付した人々がこれに該当し、小口献金でトランプ氏は共和党の過去最高を記録した。だが敗北した場合、約束を果たさなかった以下の人々が戦犯に挙がる。

Sheldon Adelson CEO Of Las Vegas Sands Corp Attends The Sands Cotai Central Opening

ラスベガスのカジノ王アデルソン氏

Photographer: Daniel J. Groshong/Bloomberg *** Local Caption *** Sheldon Adelson

1.シェルドン・アデルソン氏。ラスベガスのカジノ王であるアデルソン氏はトランプ氏に最大1億ドルの提供を申し出たと、ニューヨーク・タイムズ紙が今年報じ、トランプ陣営も時折この資金提供を鼻に掛けて自慢していた。だが実際に支払われたのは1000万ドル強。いや、もっとかもしれないが、1億ドルには遠く及ばない。

2.カール・アイカーン氏。富豪投資家のアイカーン氏は昨年、トランプ氏を称賛する動画を製作し、8月にはブルームバーグ・ニュースに対して選挙運動を支援するスーパーPACの設立を検討していると表明した。だが、これは実行しなかった。

3.トム・バラック氏。不動産投資家でトランプ氏の親しい友人でもあるバラック氏は6月にCNNに出演し、トランプ氏支援の新たなスーパーPAC設立に向け3200万ドルを調達したと発言した。だがそれ以降、トランプ陣営とは急速に距離を置くようになり、スーパーPACには1セントも投じなかった。支出額は2000万ドル程度になる見通し。

4.トランプ氏。過去数週間、選挙運動に1億ドルを投じる意向を繰り返し示しながらも、実行していない。6日時点で実際に投じた額は6600万ドルだ。この段階に至っては恐らく、土壇場で大金を注ぎ込んでも形勢逆転には遅過ぎるだろう。 

原題:Trump’s Big-Money Cavalry Never Rode to His Rescue(抜粋)

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