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ソフトバンク:信用力の悪化に歯止め、好決算・スプリント回復評価

上半期(4-9月期)決算が好調だったソフトバンクグループの社債保証コスト(CDS)が低下している。英半導体企業アーム買収後の財務悪化や新ファンド設立による投資増への懸念から信用力は悪化傾向にあったが、傘下の米通信会社スプリントの回復が評価されている。

  CMAによると、ソフトバンクのCDSは上半期の決算を発表した7日に前週末から3ベーシスポイント(bp=0.01%)下落した。9月に完了した総額約3兆4000億円のアーム買収、先月発表された最大で10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の設立などを背景に、直近の3カ月で42bp上昇し4日には5月以降最高の180bpに達していた。同社のCDSは、経営再建中のシャープなどに続いて国内企業で5番目の高水準となっている。

  信用上の懸念材料となっていた米子会社スプリントはコスト削減などにより収支が好転しており、ソフトバンク全体での純利益も7-9月に5121億円と事前のアナリスト予想を上回った。また、数百億円以上の投資はファンドを通じて行うことで財務状況を改善し、純有利子負債/EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)倍率を9月時点の4倍から数年以内に3.5倍に減らす考えを孫正義社長は明らかにした。
   
  BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは、「前回の決算と比べると、懸念材料だったスプリントが回復している。コアの事業収益は落ちているが安定している」点は信用力にプラスだとの見方を示した。一方で、新ファンドのスキームやその本社への影響が不透明なため、今後のスプレッドの動向については「ドラスティックに上げ下げするようなことは当面は想定できない」との見方を示した。

  ソフトバンク広報担当の小寺裕恵氏は、「CDSの動きは特に気にしていない」と語った。

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