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米国債:下落、クリントン氏勝利の公算拡大で逃避需要が後退

7日の米国債相場は下落。米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私的な電子メールを使用していた問題で、米連邦捜査局(FBI)が再調査の結果、犯罪には相当しないとあらためて発表したことから、安全資産としての需要が後退した。

  2年債利回りは7営業日ぶりに上昇。クリントン氏勝利の可能性が高まったとの観測が背景にある。クリントン氏勝利の場合は米金融当局による12月の利上げの可能性が高まると、ストラテジストらは予想している。先物市場に織り込まれる年末までの利上げ確率は80%と、前週末の76%から上昇。

U-Turn

  MCAP(ニューヨーク)の債券取引責任者、マイケル・フランゼーゼ氏は「米金融当局は可能な限り政治に関わりたくないと考えている」とし、「クリントン氏が勝利すれば世界的に現状維持となる」と語った。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は14/32下げて97 3/32。

  米金融政策により敏感な2年債の利回りは3bp上げて0.82%。過去6営業日では10bp下げていた。

  米労働省が4日発表した10月の雇用統計では賃金の伸び加速が示され、市場では年内の利上げ観測が強まった。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの世界経済責任者、イーサン・ハリス氏は「金融当局が12月の利上げを強く望んでおり、現在から12月半ばまでに極めて衝撃的なことが起こらない限り当局の認識は変わらないということを市場は受け入れ始めている」と分析。「大統領選にばかり注目が集まっているが、そうした中で金融当局は12月利上げの可能性が極めて高いとのシグナルを静かに発している」と指摘した。

原題:Treasuries Lead Global Bonds Selloff After FBI Absolves Clinton(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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