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米当局は利上げのゴールポスト動かしていない-SF連銀エコノミスト

  • 政策金利見通しの修正は過去の予想誤差に比べれば大きくない
  • 12月13、14両日に今年最後の政策会合

米連邦公開市場委員会(FOMC)による2016年中の利上げ回数見通しが4回から1回に変化したことについて、サンフランシスコ(SF)連銀のエコノミストらは、データ次第との方針に完全に一致する動きだと指摘した。

  FOMCは昨年12月に約10年ぶりの利上げに踏み切った後、政策金利を据え置いており、年内利上げ回数の予想を1回だけに減らした。FOMCは12月13、14両日に今年最後の政策会合を開く。

  当局はデータ次第の姿勢を取り、経済に関する新たな情報が入れば対応する方針を表明しながらも、国内外のさまざまなリスクを理由に挙げて金利を据え置いていることから、利上げのゴールポストを動かしていると批判されている。こうした中、SF連銀のフェルナンダ・ネシオ、グレン・ルードブッシュ両氏は7日公表した経済レターで、見通しの変化を踏まえれば利上げ見送り決定は理にかなうと指摘した。

Views Of The Federal Reserve As Markets Watch For Interest Rate Liftoff

米連邦準備制度ビル

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  両氏は「政策金利見通しの修正は過去の予測誤差と比べれば大きくない」と述べ、金融政策予測は極めて不確実であり、過去を振り返っても修正されがちだったと付け加えた。

  米金融当局には持続可能な最大限の雇用を実現しながら物価を安定させるという2つの責務があり、インフレ率の中期目標は2%。これらの目標を達成するため当局は金融政策を調整するが、経済見通しの変化によっても予想される金利の道筋は変わり得る。同様に、経済成長に対して中立な借り入れコストの長期見通しも、引き締めサイクルの利上げペースと規模を判断する上で一定の役割を果たす。

  当局は今年に入って政策金利の長期見通しを引き下げており、見通しの修正を受けて失業率予想と長期的な金利見通しとの差は若干拡大した。その結果、短期的な金利の道筋が下振れしたが、SF連銀の両エコノミストは「変化する経済のファンダメンタルズに反応する従来の米金融政策行動に一致するように見える」と指摘。「金融政策が昨年末に正しく調整されたのであれば、引き続きそうした状況である可能性が高く、当局は今年、後手に回っていない」と結論付けた。  

原題:Fed Isn’t Shifting the Goal Posts on Rates, Its Researchers Say(抜粋)

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