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日産自:7-9月は減収減益、円高響く-利益は市場予想を上回る

更新日時

日産自動車の7ー9月の業績は円高が響き、減収減益となった。コスト管理の徹底を進める中、営業利益、純利益とも市場予想は上回った。今期(2017年3月期)業績予想は据え置いた。

  7日の決算資料によると、7ー9月の純利益は前年同期比15%減の1461億円。7ー9月の営業利益は同19%減の1639億円、売上高が同12%減の2兆6665億円となった。ブルームバーグが集計したアナリスト7人の7ー9月の営業利益、純利益予想の平均はそれぞれ1523億円、1255億円。

Nissan Motor Co. Chief Operating Officer Hiroto Saikawa Announces Second-quarter Earnings Figures

西川共同CEO(7日)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  為替相場は前年に比べ円高が進んでいる。ブルームバーグデータによると、対ドルの円相場平均は7-9月で102円程度となり、前年同期に比べて20円近い円高だった。こうした中、資本業務提携する仏ルノーと相乗効果を深めるなど、日産自はコスト管理の徹底を進めている。

  7ー9月の世界販売台数(小売り)は前年同期比0.4%増の132万6000台だった。日本は16%減だったが、中国の6.7%増を含むアジアなどの拡大でカバーした。

  共同最高経営責任者(CEO)の西川廣人氏は横浜市内の決算会見で、米国市場の需要動向について高水準が続いているとしながらも、これ以上の成長は当面見込めず、「少しずつピークアウト」していく見通しを示した。チーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)のホセ・ムニョス氏は、米国市場では需要が乗用車からトラックにシフトしていると指摘し、日産自が競合相手以上に乗用車に頼っている状況の中、業界として乗用車への販売奨励金(インセンティブ)が急増していると話した。

中国は現地ブランド販売を伸ばす

  中国市場について、西川氏は「まだら模様だが堅調」とみており、中国ブランドの乗用車の伸びが大きく、この傾向が「しばらく続く」と語った。中国では現地ブランドを持っており、これで販売を伸ばしていく考えという。

  国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた英国で日産自が次期モデルの生産継続を決めた理由について、西川氏は「英国政府とは交渉していない」とし、英国政府の方針を聞いて「投資をしても競争力を担保できると確信を持った」ためと述べた。英国とEUの政治的交渉については「うかがい知ることができない」と語った。

  燃費不正問題で国内販売が低迷していた三菱自動車に対し、日産自は10月に第三者割当増資を引き受けて総発行株数の約34%を取得し筆頭株主となった。三菱自を傘下に収めた日産・ルノー連合は世界販売で約1000万台に拡大し、トヨタ自動車、独フォルクスワーゲン、米ゼネラル・モーターズの上位3グループに匹敵する規模になる。

  国内自動車決算では、ホンダが今期の営業利益や純利益予想を上方修正した。コスト削減効果や年金会計処理の影響などが円高の悪影響を吸収する。トヨタは8日に決算発表を予定している。 

(決算会見の米国市場や英国生産対応について情報を追加しました.)
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