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12月の米利上げ確率、トランプ氏勝利なら急低下か

  • 現在76%の確率、20%以下に落ち込む可能性-TDセキュリティーズ
  • 株価急落やドル上昇で金融情勢が引き締まり、成長にマイナスも

年内の金融引き締めをにらむ米金融当局には、クリアしなければならない最後のハードルが一つある。それは米大統領選で共和党候補ドナルド・トランプ氏が勝利する可能性だ。

  年内最後となる12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げに向けた環境は整ったように見受けられる。賃金の伸び加速を含め、11月4日までの週に発表された国内の経済データは12月の利上げを支持する形となっている。FOMCは今月2日の声明で、物価上昇のペース加速に伴い、利上げの論拠が強まったとの判断を示した。ブルームバーグがまとめた先物データによれば、トレーダーが織り込む年内利上げの確率は約76%に上る。

  だがストラテジストの一部は、トランプ氏が当選した場合、状況はひっくり返る可能性があるとみる。民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が勝利すれば、これまでの経済政策を踏襲する公算が大きいと受け止められている。一方、トランプ氏は反自由貿易的な公約を掲げるとともに、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長について、政治的な行動を取っているとして批判している。投開票日前の最後の週末を迎え、世論調査は接戦の度合いの強まりを示す。

  TDセキュリティーズ(USA)の世界金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏(ニューヨーク在勤)は、トランプ氏が当選すれば、12月の利上げの確率は恐らく「20%ないしさらに低い数字に低落ち込む」と予想。「株価は急落してドルは上昇、新興市場は売りに見舞われて、金融情勢は大幅に引き締まるだろう。それは成長にマイナスの影響を及ぼし、米金融当局は実際の成長がどうなるか見極めなければならないだろう」と語った。

原題:December Fed Rate-Hike Odds Seen Plunging on Trump Election Win(抜粋)

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