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「入居前でも全額支払いを」-中国不動産取引の一端、IMF覆面調査

  • 金融資本市場局のサヘイ氏が購入契約について不動産会社に質問
  • IMFは中国銀行システムの審査を進めている-来年半ば完了予定

国際通貨基金(IMF)が中国の銀行システムに関して5年間で最大の審査を進める中、1人の幹部がその一環として覆面での実地調査を最近行った。

  IMF金融資本市場局のラトナ・サヘイ局長代行は内陸部の大都市、重慶で開催された不動産フェアを訪れた。中国全土で不動産バブルのリスクが高まる中、不動産取引が通常どのように行われているのかをより深く知ることが目的だった。

  サヘイ氏は香港で先週行ったインタビューで、不動産開発会社の担当者と話した後に複雑な思いにとらわれたことを明かした。

General Views Of Chongqing, China's Fastest Growing Region

重慶のビル群

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  同氏は「最初に質問したのはドルで支払いできるかで、答えはノーだった」とし、「彼らはドルを欲しがらなかった。これは良かった」と述べた。外貨での取引受け入れは人民元の信認低下の兆しである可能性がある。中国本土からの資本流出が続く中、人民元は今年に入って対ドルで6年ぶりの安値を付けた。

  サヘイ氏は一方で、中国で不動産購入者が直面し得る普通とは異なるリスクに気付いた。担当者は同氏に対し、購入する場合は直ちに30%相当の頭金が必要で、新築物件に入居可能な時期より前であっても、数カ月以内に全額支払う必要があると伝えた。

  サヘイ氏は「『物件の引き渡しはいつになるか』と質問した。答えは『来年か1年半後です』だった。『何か起きた場合はどうなるのか』との問いには『金額の一部をお返しします』。『手付金すべてを返してもらえるのか』と言うと『それはない』と答えた。非常に興味深いものだった。いかに脆弱(ぜいじゃく)な状況かを示す一例だ」と語った。

  IMFの審査はまだ初期段階で、同氏はこれまでの調査で何の結論にも至っていないと話した。金融セクター評価プログラムと呼ばれるこの審査は、2017年半ばに完了する予定だ。

原題:IMF Knocks on Doors in Quest for Intelligence on Chinese Banks(抜粋)

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