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米国債:利回り曲線、スティープ化が進行-インフレ加速見通し

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3日の米国債市場では利回り曲線のスティープ化が進行し、利回り差は6月以降で最大。市場のインフレ期待を示す指標は1年4カ月ぶりの高水準近辺を維持した。債券市場と米金融当局はともにインフレが加速するとの見通しを描いている。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は2日に政策金利を据え置いたものの、インフレ率は「今年のより早い時点から幾分か上昇してきている」と指摘し、物価判断を引き上げた。

Inflation Outlook Steepens U.S. Yield Curve

  当局が物価の上昇を認めたことに加え、4日発表の雇用統計で雇用者の伸びが加速すると予想されているため、FOMCは二大責務の達成に近く、年末までに利上げに動くとの認識が債券市場で強まっている。金利先物市場が示す12月の利上げ確率は78%。1週間前は70%弱だった。

  ウエスタン・アセット・マネジメント(カリフォルニア州パサデナ)の運用担当者、ジョン・ベロウズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「FOMCは最近の経済・物価指標を歓迎している」と指摘。これを受けて「政策当局は調整し、大方、12月利上げの軌道に乗ることになろう」と述べた。
  
  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.81%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)は2/32下落し97 7/32。

  30年債は3bp上昇の2.6%。一方、5年債は前日比ほぼ変わらずの1.26%。5年債と30年債の利回り差は約1.33ポイントと、終値ベースで6月24日以来の最大を付けた。

  通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)10年物の利回り差は今週1.74ポイントに拡大。終値ベースで2015年7月以降で最大となった。

  金融政策当局がインフレ指標として重視している個人消費支出(PCE)のコア価格指数は9月に前年比1.7%上昇した。

  かつてリッチモンド連銀総裁を務めたアルフレッド・ブローダス氏は2日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「インフレがやや勢いづいている可能性を示す根拠が一段と明確になっているようだ。そのため、12月の利上げ観測が強まりそうだ」と述べた。

  9月の失業率は5%。同水準あるいはその近辺を多くのエコノミストは持続可能な最低水準とみている。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、10月の非農業部門雇用者数は前月比17万3000人増と予想(中央値)されている。平均時給の予想は前年比2.6%上昇。

原題:Bond Market and Fed Are on Same Page About U.S. Inflation Pickup(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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