コンテンツにスキップする

PIMCO、アクティブ債券ファンド首位危うし-メットウエスト迫る

  • メットウエストの運用資産、過去3年半で3倍以上に拡大
  • 花形マネジャーより「安定したチーム」を投資家は志向

かつてビル・グロース氏の下で世界最大の投資信託として君臨した米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の「トータル・リターン・ファンド」は、今度はアクティブ運用で世界最大の債券ファンドとしての地位を脅かされている。

  PIMCOが2日ウェブサイトで発表した10月31日時点の運用資産は826億ドル(約8兆5000億円)。投資資金の流出が続き、2013年4月のピーク時からは70%強減少した。対照的に過去3年半に運用資産を3倍以上に増やしたメトロポリタン・ウエストの「トータル・リターン・ボンド・ファンド」は10月末で815億ドルに達し、その差約10億ドルに迫った。

relates to PIMCO、アクティブ債券ファンド首位危うし-メットウエスト迫る

  花形マネジャーだったグロース氏のPIMCO退社は2014年9月。それ以前から同社のトータル・リターン・ファンドは、金利上昇懸念やインデックス型への資金流出が響き、13年には世界最大の投資信託という地位から転落。グロース氏退社後は資金流出に拍車が掛かった。一方、モーニングスターのアナリスト、ケアリン・アンダーソン氏によると、メットウエストのファンドは20年にわたり同じチームで運用しており、それが投資家の信頼を集めている。

  アンダーソン氏は電話インタビューで、「グロース氏のPIMCO退社後、多くの人が求めていたのは安定したチームだ。チームこそがキーワードだ」と述べた。モーニングスターではメットウエストのファンドを「ゴールド」と評価しつつ、PIMCOのファンドには「ブロンズ」の評価を付与している。

  メットウエストのファンド、トータル・リターン・ボンド・ファンドの年初から10月末までのリターンはプラス4.5%。PIMCOのトータル・リターン・ファンドは4.6%だった。過去5年間の年平均リターンではメットウエストが4.6%、PIMCOが3.8%。指標のブルームバーグ・バークレイズ・US総合指数は2.9%だった。

  これに対し、現在世界最大の債券投資信託であるパッシブ運用のバンガード「トータル・ボンド・マーケット・インデックス」は10月末の運用資産が1433億ドル。年初来のリターンは5.2%、過去5年では年平均2.8%となっている。

原題:Pimco Close to Losing Crown as Biggest Bond Fund to MetWest (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE