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11月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、FOMCは12月利上げ明確に示唆せず

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。7月以来最長の連続安となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明には12月利上げへの決意を示唆するより明確な記述がなく、トレーダーにとって期待外れとなった。

  ドルは主要通貨の大半に対して下落。特にニュージーランド・ドルと南アフリカ・ランドに対して下げた。FOMC声明は政策金利を据え置き、金融政策を引き締める前にさらなる証拠を待ちつ姿勢を示した。投票日まで6日となった米大統領選の動向や2日後の米雇用統計発表をめぐる不透明感もドル売りを促した。

  CIBCワールド・マーケッツの外為・マクロ担当シニアストラテジスト、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は選挙投票日を前にユーロや円、スイス・フランに対して「リスクはドル軟調に傾いている」と述べ、「市場参加者は具体的な兆候を期待していたが、当局は投票日1週間前にそうしたメッセージを発することをためらったようだ」と続けた。

 ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対ユーロで0.4%下げて1ユーロ=1.1098ドル、対円では0.8%安の1ドル=103円30銭。

  米オーバーナイト・インデックス・スワップ(翌日物無担保コールレートと固定金利を交換する金利、OIS)市場によると、今回の引き締め局面は歴史的に最もペースが遅く、かつ浅いものになるとみられている。フェデラルファンド(FF)金利は3年後で約0.96%が示唆されている。現在は0.41%だ。これは事実上、今後36カ月間で2度の利上げが織り込まれているに過ぎない。

  バンク・オブ・ノバスコシアのストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「緩やかなペースでの利上げを裏付けており、12月利上げに向けてうまく段取りが整っている」と述べ、「今のところ市場参加者は選挙関連のニュースを注視している。短期的にドルのトレードはある程度慎重になる可能性がある」と続けた。
原題:Dollar Stays Lower as Fed Gives Few Hints on December Rate Hike(抜粋)

◎米国株:過去5年で最長の連続安-大統領選控え不安続く

  2日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は過去5年で最長の連続安となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)による政策金利据え置きの決定は材料視されず、大統領選を控えた神経質な雰囲気が続いている。

  FOMCの声明はおおむね予想通りとなり、8日の投票日に向けて強まる不安を和らげる役目はほとんど果たさなかった。強弱まちまちな決算内容や原油価格の大幅下落も株式相場の重しとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2097.94。これで7営業日続落となった。ダウ工業株30種平均は77.46ドル(0.4%)下げて17959.64ドル。

  ジョーンズトレーディング・インスティテューショナル・サービシズのグローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は「FOMC声明は無難な内容で市場の予想通りだった。唯一の実質的な変化は、反対が3人から2人となったことだ」と指摘。「現在は何にも増して、大統領選を控えた不透明感と動機付けの欠如が市場を支配している。投資家はリスクを減らしており、様子見に回る向きもある」と続けた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は6月以来の高水準付近にとどまっている。

  この日は銀行やエネルギーの銘柄が特に下げた。債券利回りが下げたほか、原油価格は約1カ月ぶり安値に下落した。ギリアド・サイエンシズとアラガンも大きく下落。両社とも決算で利益が市場予想を下回った。このほかグーグルの親会社アルファベットが3カ月ぶり安値。フェイスブックも売られた。

  フェイスブックは通常取引終了後に決算を発表。米東部時間午後4時35分時点では、同社株はほぼ変わらず。7-9月(第3四半期)決算では、売上高が過去最高となった。

  FOMC声明では、「委員会は、FF金利引き上げの論拠は引き続き強まっていると判断しているが、委員会の目標に向けて進展を続けていることを示すさらに幾つかの証拠を当面待つことを決めた」と記された。大統領選を来週に控えていることから、利上げ見送りの決定は広く予想されていた。

  声明発表後、先物市場に織り込まれる12月の利上げ確率は80%と、発表前の67%から上昇した。

  コーナーストーン・ファイナンシャル・パートナーズのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は「FOMCは、12月利上げの準備を整えるのに必要なことは全て行った」と指摘。「FOMCは12月の利上げをほぼ表明したことになるが、選挙が予想外の展開になったり、相場を大きく下落させるようなイベントが発生した場合に備えて若干の余地を残している」と続けた。
原題:U.S. Stocks Decline for Seventh Day Amid Fed as Election Looms(抜粋)

◎米国債:上昇、FOMC受け12月利上げ確率は80%に迫る

  2日の米国債相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を据え置いた上で、年末までにこれを引き上げる選択肢を残したことから、12月利上げの確率は高くなった。

  FOMCは声明で「利上げの論拠は引き続き強まっている」と指摘。政策金利は現行水準の0.25-0.5%で据え置いた。ブルームバーグが調査したエコノミストも全員が据え置きを予想していた。

  トレーダーの動向に基づいてブルームバーグがまとめたデータによると、12月利上げの確率は78%と、前日時点の68%から上昇。金融政策軌道の次の手掛かりを得ようと、市場の注目は4日の米雇用統計に移った。

  ノースウェスタン・ミューチュアル・ライフ・インシュアランスの資産運用部門でチーフ投資ストラテジストを務めるブレント・シャット氏は、「データ重視のFOMCから、12月利上げの可能性が高いことがこれ以上明確に示唆されることはない」と指摘。「最も重要なものは労働参加率だ」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比約2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.8%。

  2年債利回りは1bp低下の0.82%。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、10月の非農業部門雇用者数は17万5000人増と予想されている。9月は15万6000人増だった。

  FOMCは声明で、「インフレ率は今年のより早い時点から幾分か上昇してきている」とし、「市場に基づくインフレ調整指標は上昇した」との判断を示した。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCは必ずしも12月利上げの地ならしをしたわけではないと思うが、声明にあるように論拠は引き続き強まっている」と指摘。「最終的に金利は上がると思うが、すぐには上昇しない可能性もある」とし、米選挙をめぐる不透明感があるためだと述べた。
原題:December Fed Hike Odds Approach 80% as Traders Pivot to Payrolls(抜粋)

◎NY金:続伸、トランプ・リスクで1300ドル超え-FOMCは政策維持

  2日のニューヨーク金先物相場は続伸。米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利する確率が上昇していることから、市場は神経質な動きとなり、金の安全性を求める動きが強まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策を据え置いた後、金スポット相場は上昇を維持した。

  オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「トランプ氏当選の可能性をめぐって市場は神経質になっており、それが金を押し上げている」と指摘。「通常は終盤に最も勢いのある候補者が勝者になるが、トランプ氏には今確実に勢いがある。これは市場が過去60日間に織り込んでいたシナリオではない」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比1.6%高の1オンス=1308.20ドルで終了。終値では10月3日以来の高値となった。銀先物は1.5%上昇。

  ニューヨーク時間午後2時6分現在、金スポット相場は前日比1.4%高の1オンス=1306.63ドル。
原題:Fear of Trump Pushes Gold Above $1,300 as Investors Seek Haven(抜粋)
Spot Gold Maintains Gains After Fed Leaves U.S. Rates on Hold(抜粋)

◎NY原油:大幅続落し45ドル台-米在庫が過去最大の増加

  2日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落。米在庫が過去最大の増加となり、減産合意の実施を目指す石油輸出国機構(OPEC)への圧力が高まった。原油相場は米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計発表前から、OPECの10月増産を嫌気して軟調に推移していた。

  マクロ・リスク・アドバイザーズ(ニューヨーク)のエネルギー担当チーフストラテジスト、クリス・ケッテンマン氏は「市場環境が悪化し、相場は再び45ドルに下がった」と指摘。「OPEC中核国にとっては、11月30日の会議までに減産合意を最終的にまとめるためのプレッシャーが高まった」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.33ドル(2.85%)安い1バレル=45.34ドルで終了。終値ベースで9月27日以来の安値。ロンドンICEのブレント1月限は1.28ドル(2.7%)下げて46.86ドル。
原題:Oil Tumbles After U.S. Crude Stockpiles Climb Most on Record(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、8日続落-米大統領選めぐる懸念が強まる  

  2日の欧州株式相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は8営業日続落。米大統領選をめぐる一連の世論調査で民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏の支持率拮抗(きっこう)を示したため懸念が強まり、世界株安の様相となっている。

  ストックス600指数は前日比1.1%安の331.55と、約4カ月ぶりの安値で引けた。8営業日の下げ幅は3.7%に達した。安全資産への逃避が広がる中で、銀行株や自動車銘柄、石油・ガス銘柄が大きく下げた。ユーロ圏の株価下落に備えたオプション費用に連動するVストックス指数は2011年以降で最長となる8日連続で上昇した。

  ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)のシニア株式マネジャー、ミヒャエル・ボイシュネック氏は「欧州の観点ではトランプ政権が保護主義を強める恐れが危惧されており、輸出と世界貿易に依存する地域にとっては好ましいことではない」と発言。「この緊張感は短期で終わる公算が大きい。大統領選と米連邦準備制度の会合が終われば、市場は安定し始めるだろう」と付け加えた。

  個別銘柄では、デンマークのコンテナ海運会社APモラー・マースクが減益決算の発表で7.2%安と急落。同国最大の銀行、ダンスケ銀行は3.5%値下がり。マースクが保有株を手放したことが嫌気された。一方、ドイツの衣料メーカー、ヒューゴ・ボスは4.2%上昇。コスト削減と中国事業の好調を手掛かりに、四半期利益が予想を上回った。
原題:Drops Worsen for Europe Stocks in Longest Losing Run Since ’14(抜粋)  

◎欧州債:軒並み上昇、米大統領選めぐる懸念で質への逃避

  2日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み上昇したほか、英国債も買われた。来週の米大統領選挙の結果に不透明感が広がる中、比較的安全とされる国債の需要が増えた。

  世界株安の様相を背景に、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは6週間ぶりの大幅低下、英国債の10年物利回りは9月以来の大きな下げとなった。米金融政策の手掛かりを得るため、この後の米連邦公開市場委員会(FOMC)も注目されている。

  ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は、「少し前に比べ米大統領選の雲行きが怪しくなり、1日に不安がやや増した」と発言。「驚くべき結果となった場合、最低でも今後の景気見通しは不透明になり、一定の懸念が生じる」とし、これが国債の支援材料になると語った。

  ロンドン時間午後4時4分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.13%。10月28日には0.22%まで上げ、5月5日以来の高水準を付けていた。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)価格はこの日、0.474上げ98.743。

  英10年債利回りは10bp下げ1.18%。これは9月22日以来の大きな下げとなる。スペイン10年債利回りも10bp低下し1.20%。同年限のイタリア国債利回りは10bp低下の1.66%、フランス国債利回りは6bp下げて0.45%となった。
原題:Europe’s Bonds Rise as U.S. Election Stress Fuels Safety Demand(抜粋)


(NY外為と米国株、米国債を更新します.)
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