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日本型のデフレは世界に波及、債券には有利、人口減も響く-HSBC

インフレ懸念が世界の債券にとって打撃になるとの見方は見直した方がいいと、英HSBCホールディングスはみている。

  「日本を見れば、世界はデフレに陥っている。債券利回りが長期にわたり低迷する世界だ」ー。英HSBCホールディングスの通貨戦略グローバル責任者デービッド・ブルーム氏は2日、ブルームバーグテレビとのインタビューでこう話し、2017年からインフレが始まるという見方は「間違いになるだろう」とした。

  日本の国債市場が示唆する今後10年間の予想インフレ率は0.4%と、日本銀行の物価目標の2%を大きく下回っている。就任当初の13年には2年程度で目標を達成すると予想していた日銀の黒田東彦総裁は1日、「経済・物価情勢の展望」で16年度のCPIは下がり、目標の達成が18年度ごろにずれ込むとの見方を示した。

  プルデンシャル・ファイナンシャル傘下の資産運用部門やオッペンハイマーファンズもHSBCと同様の見方を取っており、人口動態の変化などから世界の債券利回りは今後数年、低水準にとどまるとみている。一方、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は先週、インフレ加速の影響で債券投資家は「向こう3、4年はハリケーンの目の中という状況」に追い込まれると発言している。

  10年物米国債利回りは1.81%と、8月10日以降30ベーシスポイント(bp)以上上昇しているものの、HSBCとプルデンシャルの両社は、今後5年のスパンでは大きく変化しないと見ている。米国の今後10年の予想インフレ率は8月初めの約1.47%から、約1.74%に上昇した。

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