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米利上げ、もう怖くない-準備は万端の新興国、2013年とは様変わり

  • 米利上げが懸念材料となる新興市場は例外的-タン氏
  • 中南米でも米利上げに対する懸念後退-ブラジル通貨は大幅高

世界の新興市場で、各国政府はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内に利上げ踏み切ることを想定し、守りを強化している。株や通貨、商品価格が上昇し、経済見通しが改善され、外貨準備高の厚みも増している。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が債券購入のペースを減速させるとの見通しから、新興市場が相場急落に見舞われた2013年とは様変わりだ。今週のFOMCでの利上げ確率は約16%、12月まででは73%の確率があるとトレーダーらは織り込んでいる。

  キャピタル・エコノミクスのシンガポール在勤エコノミスト、クリスタル・タン氏はFOMCによる「引き締め再開の見通しは幾つかの新興市場にとっては懸念材料となるだろうが、それは新興市場の標準ではなく、むしろ例外だ」と述べた。

  国際通貨基金(IMF)は10月、今年の新興市場についての経済成長率見通しを4.2%に上方修正した。キャピタル・エコノミクスは、商品相場高と中国経済の安定化の兆しに支えられ、新興市場経済が1年半ぶりの高い成長ペースとなっていると推計している。

  中南米の多くの国でも米利上げに対する懸念は和らいでいる。ブラジル通貨レアルは今年、対ドルで20%を超える上昇。ゴールドマン・サックス・グループの中南米担当チーフエコノミスト、アルベルト・ラモス氏は「投資家と各国経済は今、米国の利上げをそれほど恐れていない。調整の一部は吸収済みだ。各国経済はすでにスピードを落とし、商品相場のショックを交易条件を通じて吸収している」と語った。

Going Up?

原題:No More Tantrums for Emerging Markets Preparing for a Fed Hike(抜粋)

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