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FOMC声明の注目点:12月利上げの可能性示唆か-昨年の手法踏襲も

  • 表現修正で引き締め間近と合図の可能性
  • 米経済をめぐる評価は引き続き楽観的か

米連邦公開市場委員会(FOMC)は2日まで開く会合で政策金利の据え置きを決めると広く予想されている。だが、12月の会合での利上げ実施の可能性は示唆するかもしれない。

  FOMCは米東部時間2日午後2時(日本時間3日午前3時)に声明を発表し、決定を説明する。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見とFOMC当局者による経済予測の公表は予定されていない。

  注目点は次の通り。

  昨年12月のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げに先立つ準備として、その可能性を事前に伝えたやり方を踏襲する形で、FOMCは声明を修正するかもしれない。「次回会合で目標レンジを引き上げるのが適切か」どうか見極めていると示唆するものだ。FOMCが現在用いている表現では、「将来の調整の時期と規模を決定する上で」当局者が評価する幾つかの要因を列挙しているが、具体的な時間枠には一切言及がない。

  ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト教授(経済学)は「12月利上げについてこれまでよりやや強めのシグナルが発せられると見込まれる」と指摘。「2015年10月の声明の場合と同様、次回会合での目標引き上げ決定もあり得る点に明示的に言及するかもしれない」と語った。

  ブルームバーグが調査したエコノミスト90人中、2日の利上げ予想は皆無。FF金利先物市場を見ても、今週の利上げはほぼゼロと投資家が予想していることが分かる一方、年内利上げの確率は3分2程度とされている。

  一方で、12月利上げが広く織り込まれているため、米金融当局者は声明の内容を大きく変えたり、次期利上げのタイミングへの明示的な言及を加えたりする必要はないと判断する可能性もある。またそうすることで、8日の大統領選を直後に控え、柔軟性を確保することにもなる。

  米経済は7-9月(第3四半期)に成長ペースが加速。米金融当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数のうち、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は9月に前年同月比1.7%上昇となった。

  この結果、米経済の現在のトレンドに関する声明の描写は「前回と同じくらい楽観的になるのは確か」だろうと、ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)の米国担当チーフエコノミスト、ジム・オサリバン氏は話す。同氏は「成長とインフレ、リスクに関する表現はあまり変更する必要がない」としている。
  
原題:Fed May Nod to December Hike in 2015 Rerun: Decision-Day Guide(抜粋)

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