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FBI、クリントン元米大統領の恩赦付与に関する調査文書を公表

更新日時
  • 2001年にマーク・リッチ氏に恩赦を与えたことへの調査文書
  • 異例のタイミングに当局は情報公開法に基づく請求あったと説明

米連邦捜査局(FBI)は、2001年に当時のビル・クリントン大統領が米実業家の故マーク・リッチ氏に恩赦を与えたことへの当局調査に関する文書を公表した。リッチ氏の元妻は民主党に寄付をしていたが、同調査は立件に至らず2005年に終了した。リッチ氏は13年に死去した。

  129ページに及ぶ同文書は10月31日、ネット上に掲載されたが、FBIが11月1日午後のツイッター投稿で同文書に言及するまでほとんど注目されていなかった。FBIをめぐっては現在、大統領選挙の民主党候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題の調査を再開すると先週発表したコミー長官に対し、民主党だけでなく一部共和党関係者からも批判が出ている。コミー長官はマンハッタンの連邦地検検事正だった02年に、クリントン元大統領によるリッチ氏への恩赦付与を捜査する立場にあった。コミー氏は08年、議員宛ての書簡で、リッチ氏の恩赦には「あぜんとした」と述懐していた。

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故マーク・リッチ氏

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  内部問題について語る立場にないとして匿名を条件に明らかにした司法当局者によれば、今回、異例のタイミングで文書が公表されたのは米情報公開法(FOIA)に基づく請求があったためで、通常の慣行に従って手続きが完了し掲載されたという。しかしクリントン陣営は直ちに公表のタイミングについて疑念を表明。同陣営の広報担当ブライアン・ファロン氏はツイッターで、「これは奇妙だ」などと指摘した。
  
  FBIは今回の文書公開は3回ないしそれ以上の開示請求がなされた時に自動的に掲載されたと説明。FBIへの情報開示の請求は年間に数千件あるが、「先入れ先出し」の原則に沿って処理していると発表資料で明らかにした。

  クリントン大統領は01年の任期終了直前に数人に恩赦を与えたが、その1人がリッチ氏だった。リッチ氏は脱税などの罪で起訴される直前に国外逃亡していた。元妻のデニス氏は民主党全国委員会(DNC)のほか、後にクリントン基金となる組織に寄付をしていた。

  クリントン陣営の広報担当、ファロン氏はFBIが今になってリッチ氏への恩赦を蒸し返したことに疑念を示した上で、「FBIはトランプ氏が1970年代に家主として差別を行った文書を掲載するだろうか」とツイッター上で述べた。

原題:FBI Surprises With Files on Clinton ’01 Pardon of Marc Rich (2)(抜粋)

(第4、6段落にFBIの発表などを追加して更新します.)
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