2日発表の米自動車販売で日産自動車はかなり好調、少なくとも競合他社より悪くない数字が予想されている。アナリスト予想によれば、米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターがそれぞれ6.9%、11%の減少が見込まれているのに対し、日産は1.5%の落ち込みにとどまる見通しだ。

  日産の好調な業績の背景には物議を醸している積極的なディーラー向けインセンティブ(販売奨励金)プログラムがある。これは一定の月間販売目標を達成したディーラーに多額の遡及(そきゅう)的なボーナスを支給するものだが、公に言及されることはほとんどない。

  このプログラムを歓迎しているディーラーもいるが、米自動車販売最大手のオートネーションのマイク・ジャクソン最高経営責任者(CEO)は日産のプログラムは恣意(しい)的で販売目標もディーラー間で一貫性が見られないと指摘する。 こうした制度は積極的な値切りや土壇場での駆け引きといった業界の大勢が嫌う自動車購入の慣行を強めることにつながる。

  一方、フォードは販売減少を踏まえ台数に応じた値引きを今月に取りやめ、需要減速に合わせて生産を調整するとしている。10月は営業日数が前年同月に比べて2日少なく、販売台数の減少はフォードが最大で日産は最小になると予想されている。11人のアナリスト予想平均によると、10月の業界全体の米自動車販売台数は季節調整済み年率換算で1770万台と、前年同月の1820万台から減少する見通し。

原題:Nissan May Win U.S. Sales but Biggest Dealer Doesn’t Like How(抜粋)

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