FBIの調査再開、大統領選に「大きな影響」もたらし得る-シティ

米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私的な電子メールを使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官が調査を再開すると28日の午後に明らかにしたことを受け、政治記者らはこの件にかかりっきりとなった。

  予測市場ではクリントン氏勝利の確率が即座に低下。シティグループはクリントン氏勝利という同行の予想を変えてはいないが、それは単にシティのチームがしばらく前から、可能性は低いが実際に起きた際に衝撃が大きい「ブラックスワン」と称されるイベントを自らの分析で考慮しているからにすぎない。

  シニアグローバル政治アナリストのティナ・フォーダム氏率いるシティのチームは、同行による「ブラックスワンのリスクをめぐり当行が長年取っている慎重姿勢から、75%というクリントン氏勝利の確率に変化はない。だが今回の展開はクリントン氏の選挙運動への大きな障害となっており、有権者の信頼感を一段と低下させる公算が大きい」と分析。「われわれの見方では、こうした展開は『オクトーバーサプライズ』に該当し、大統領選に大きな影響をもたらし得る」と続けた。さらに、こうしたイベントが増える可能性は高いと加えた。

  一方で、ウォール街では新たな調査が重要な意味を持つとは考えていない向きもある。エバーコア・パートナーズのアナリスト、テリー・ヘインズ氏は、クリントン氏のメール問題は新しいことではなく、有権者は既に考慮済みだと指摘した。

  シティはまた、今回の件を受けてクリントン氏の支持票がドナルド・トランプ氏に流れることはなく、影響は投票に行く人の数に表れるとの見方を示した。

原題:Citi: FBI Probe Could Have a ‘Meaningful Impact’ on the Election(抜粋)

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