欧州債:イタリア国債、月間ベースで下落-国民投票めぐる不透明感で

  • レンツィ首相の改革問う国民投票、各調査で反対が賛成上回る
  • イタリア国債の10月リターン、ユーロ参加国の中で最低

31日の欧州債市場ではイタリア国債が月間ベースで下落し、ユーロ参加国の中で最も大きな下げとなった。各種世論調査は政治改革が国民投票で否決される可能性の高まりを示し、政治の不安定化に対する恐れが強まっている。

  イタリア10年債利回りは一時、6月以来の高水準に達した。同国紙レプブリカの依頼で調査会社デモス&ピが実施した調査によると、12月4日に予定される憲法改正を問う国民投票に対し有権者の35%が賛成、39%が反対だった。調査結果は10月30日に公表された。10月に行われた26調査のうち、賛成が反対を上回ったのはわずか2調査だった。

  ブルームバーグ世界債券指数によれば、イタリア国債の月初から28日までのリターンはマイナス2.8%と、域内で最も悪かった。

  ラボバンク・インターナショナルのストラテジスト、マシュー・ケアンズ氏(ロンドン在勤)は、「レンツィ首相に改革を貫徹する能力があるかをめぐる不透明感」が同国債の重しとなっていると指摘。「野党勢力の大きな抵抗に加え、首相は与党内からも突き上げを食らっている」と付け加えた。

  ロンドン時間午後4時35分現在、イタリア10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.68%。一時は1.70%と、6月24日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率1.25%、2026年12月償還)価格は0.21下げ96.10。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは0.16%で、ほぼ変わらず。同年限のスペイン国債利回りは2bp下げ1.21%となった。

原題:Italy’s Bonds Slump as Polls Show Nation Rejecting Renzi Vote(抜粋)

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