カーニー総裁の去就に注目、金融政策は脇役に-3日の英中銀発表

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  • カーニー総裁、今週の記者会見で自身の今後を表明する可能性
  • 英FT紙は2021年まで8年間の任期を全うすると報道

イングランド銀行(英中央銀行)は今週、金融政策を決定する。だが、中銀の発表において政策は脇役でしかないかもしれない。

  欧州連合(EU)離脱選択後も経済成長が堅調な一方、ポンド急落で物価急騰への不安が高まっていることから、かつて計画された利下げは11月3日の会合での選択肢としては除外されたとエコノミストらはみている。しかし政策とは別にカーニー英中銀総裁が、どれだけ長く現職にとどまるつもりかの意思を表明する可能性がある。総裁の決定は、前例のない変化にさらされる英経済のかじ取りに複雑な影響を及ぼす。

  週末にかけて複数のメディアが、カーニー総裁が指名を受けた当時に合意した通り、就任から5年たつ2018年で退任する準備を進めていると報じた。一方、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は同総裁が21年まで8年間の任期を全うするだろうと伝えた。英中銀は総裁が自ら課している期限である年末までに意向を明らかにするだろうと述べるにとどめている。

  カーニー総裁はEU離脱選択が決まった国民投票に巻き込まれ、一部議員からは政治的に偏向しているとの非難を浴び、辞任も要求されている。一方、英中銀の政策は「悪い副作用」があると発言していたメイ首相は31日、カーニー総裁への支持を鮮明にした。カーニー総裁は最適の人材でありメイ首相は同総裁がとどまることを望んでいると、バウワー報道官が述べた。総裁は11月3日の政策決定後に記者会見を予定しており、この席で自身の去就を表明する可能性がある。

  英中銀は3日、最新のインフレ報告も公表する。7-9月期の英経済成長率が予想を上回り、ポンドは30年ぶりの安値に沈む中で、カーニー総裁は先週、2%の目標を超えたインフレのオーバーシュートの許容には限度があると発言。論調は10月から大きく変化した。

  これらすべてを踏まえ、エコノミストも予想の修正に迫られた。わずか数週間前まで3日の会合での利下げが見込まれていたが、ブルームバーグがまとめた予想の中央値はいまや据え置きだ。

原題:Carney’s Future at BOE Overshadows U.K. Interest-Rate Decision(抜粋)
Carney’s Future at BOE Overshadows U.K. Rate Decision (3)

(第4段落にメイ首相の姿勢について追加します.)
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