ユーロ圏:7-9月期も景気拡大続く-ECB措置が奏功の兆し

  • GDPは前期比0.3%増、予想通り
  • 10月のインフレ率速報値は0.5%

ユーロ圏経済は7ー9月(第3四半期)も拡大ペースを維持した。構造改革が不十分な状況ながら、景気てこ入れに向けた欧州中央銀行(ECB)の取り組みが奏功した兆しが現れた。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表した7-9月期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増となった。4-6月(第2四半期)と同水準で、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予測とも一致した。  

  同日発表された10月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は0.5%上昇。前月の0.4%から加速し、ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の予想通りとなった。価格変動の大きい食料やエネルギーなどを除いたコアインフレ率は0.8%で前月と同じ伸びだった。

  英国のEU離脱選択が景気見通しの下振れリスクを著しく高めたとECB当局者らは指摘するものの、今回のGDP統計はそれ以降の域内経済が健全だったことを示した。ECBは景気回復を確実にし物価上昇圧力を押し上げようと1兆ユーロ余りの資産を購入するとともに、各国政府に潜在成長力を高めるための取り組み強化を呼び掛けている。

  ノルデア・マーケッツの欧州担当チーフアナリスト、ホルガー・ザンテ氏(コペンハーゲン在勤)は、「ECBが景気押し上げに向けこれ以上できることはあまりないと思う」とし、「これまでにかなり大きな措置を講じた。この先も同様に大きな措置を繰り出す意思があるとは思わない」と語った。

原題:Euro-Area Economy Keeps Pace as ECB Mulls Stimulus Extension (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE