米国債:世界の国債、月間で大幅安-刺激策縮小観測で

更新日時

世界国債相場は月間ベースで6年ぶりの大幅安に向かっている。主要国中銀が景気刺激策をゆっくりと縮小する準備を進めているとの懸念から売りが膨らんだ。

  ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・アグリゲート指数によれば、10月の世界国債のリターンは28日までの時点で約マイナス3%。同指数の時価総額はほぼ47兆ドル。別の指数では米国債のリターンはマイナス1.2%と、1年8カ月ぶりの大幅な下げとなった。

  経済指標を受けて米経済に対する楽観が強まったため、米国債はここ数週間、軟調に推移している。朝方発表された9月の米個人消費支出(PCE)はここ3カ月で最大の伸びとなり、個人所得も増加した。これを背景に年内の利上げ観測が強まった。

9月の米個人消費支出は過去3カ月で最大の伸び

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg *** Local Caption *** Scott Harrison

  ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は「主要中銀が大規模な緩和策から突然手を引くとの見方に市場は反応している。米国の金融政策はさらに進んでおり、年末までに当局が動く可能性は高い」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して約1.83%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は97 3/32。利回りは28日に1.88%と、5月以来の高水準を付けた。

  利回りは10月全体で約0.23ポイント上昇と、2015年6月以来の大幅な上げ。10年債は10月に3日以上の連続高は経験しなかった。

  宏泰人寿保険の国債アナリスト、ソニア・チェン氏は「利回りは上昇するだろう。米経済は世界の他の国・地域より好調だ」と述べ、今後6カ月間に米10年債利回りが2%に近づく可能性があるとの見方を示した。

  ヌビーン・アセット・マネジメントのボブ・ドール氏は28日ブルームバーグテレビジョンで、国債の月間での下げについて、景気の堅調を一部反映していると指摘。「金利が少し上昇しているという事実は好ましい。それは全体的な環境が回復し、デフレリスクが後退していることを意味する。金利は長期的な底入れ過程にある」と話した。

  11月4日発表の10月の雇用統計について、エコノミスト調査では17万5000人の雇用者増が予想されている。実際にそうなれば7月以来の大幅な増加となる。

  ブルームバーグがまとめた金利先物のデータによれば、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では金利据え置き、12月会合での利上げが予想されている。12月の利上げ確率は約72%。
  
原題:Bond World’s October Tumble Shows Specter of Reduced Stimulus(抜粋)

(第1-2段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE