欧州銀の不良債権138兆円、処理には数十年必要も-KPMG

  • 金融機関は不良債権で今後数十年身動きできず
  • 多額の不良債権を抱えて収益性が損なわれる恐れ

米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻を発端とした金融危機から8年を経ても欧州の銀行はまだ1兆2000億ユーロ(約138兆円)の不良債権を抱えており、今後数十年は身動きできない公算が大きい。KPMGが31日公表したリポートでこう指摘した。

  リポートは欧州全般の精彩を欠く経済成長で金融機関の不良債権処理が難航し、収益性が悪化している上、資本規制の強化や不正行為に対する制裁金などで銀行に対する風当たりは強いと分析。金融機関がエクスポージャーを圧縮するには「数年ではなく数十年」を要し、収益性が損なわれる恐れがあると分析した。

  欧州の金融機関は欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策で融資業務の利益を失っており、問題債権の削減に苦戦している。KPMGによると、欧州での預貸利ざやは平均で約1.2%に対し、米国は約3%だという。

原題:European Banks Stuck With $1.3 Trillion of Bad Loans, KPMG Says(抜粋)

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