米国株:動きの鈍さが緩む兆し-手持ち資金多い強気派には好機か

  • S&P500種銘柄の実現相関示す指数が低下
  • ベンチマークを上回っている大型株ファンドの割合、増えている

米株式市場での値動きの乏しさで、アクティブ運用型の株式ファンドが大きな打撃を受けている。だが、それが和らぐ兆しが表れつつある。

  値上がりしそうな銘柄を選別する取り組みがここ何年も不調に終わっていたファンドマネジャーにとって、株価動向の横並びが緩みつつあることは歓迎すべき兆候だ。景気に敏感な銀行株やソフトウエアメーカーが値上がりし、ディフェンシブ銘柄が売られていることを背景に、米国の証券取引所での株式相関関係を測る指数が3年ぶりの低水準となっている。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、S&P500種株価指数を構成する銘柄間の実現相関(30日)を示す指数は、2015年10月に4年ぶりの高水準に達してから34%低下。バンク・オブ・アメリカによると、ベンチマークを上回っている大型株ファンドの割合は今年7-9月(第3四半期)に58%と、1-6月(上期)の18%から上昇。これは15年4-6月(第2四半期)以来最も良好で、09年初め以降では2番目の高さだ。

  一部の指標では投資ファンドの現金保有が15年ぶりの高水準となっていることが示されており、株式市場で突然、勝ち組と負け組の違いがはっきりし始めたことは強気派にとっては好機だ。運用担当者が現在の好調なパフォーマンスを維持しようとする中で、米大統領選挙の結果が判明すれば、資金が市場に放出されることになりそうだ。

  ウェザーストーン・キャピタル・マネジメント(コロラド州)のマイケル・ボール社長は、「ファンドマネジャーらは選好する企業やセクターに戻る公算が大きい。年末に向け利益を確保しようとする中で、それが主要な焦点となるだろう」と述べた。

  銘柄選別を担当するファンドマネジャーは今年、その評判が低下している。資産運用会社上位7社から四半期ベースで合計500億ドル(約5兆2400億円)が引き揚げられ、その大半がアクティブ運用型からの流出だったとのニュースが28日に報じらればかりだ。

原題:Paralysis in Stocks Eases at Right Time for Bulls Hoarding Cash(抜粋)

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