ドル高進行なら米利上げ見送りも-ゴールドマン・アセットが懸念

  • 貿易加重ベースのドル指数は3月以来の高水準
  • 米金融状況指数は7月以降マイナスが続く

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントはドルが7カ月ぶりの高値を付けたことを踏まえ、一段のドル高が米経済に打撃となりかねず、米当局が12月の利上げを見送ることにつながるのではないかと懸念している。

  ゴールドマンは28日付の顧客宛てリポートで、貿易加重ベースのドル指数が1月の水準に上昇した場合、米金融当局は利上げを控えるかもしれないと指摘。同指数は現在、3月1日以来の高値にある。同社は12月の利上げ予想を変えていないが、一方で商品高や「そこそこの世界経済成長」がプラスに働くメキシコ・ペソやマレーシア・リンギット、インド・ルピーの見通しを一段と強気方向に修正した。

  同社は「米当局は金融状況への影響を考慮し、ドル高に懸念を表明している。引き締まった金融状況は最初の利上げを遅らせた当局の判断につながった。ドルが1月の水準を回復すれば、同様の懸念が浮上しかねないとわれわれは考えている」と説明した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は日本時間31日午前11時21分現在、前週末比0.1%高。28日には7カ月ぶりの高値を付けた後、0.3%安となった。同指数の10月の騰落率は2.3%高と、月間ベースで5月以来最大の上げ。一方、円は前週末比0.1%安の1ドル=104円86銭。10月は5月以来最悪のパフォーマンスとなる公算が大きい。

  米マネーマーケットや債券、株式市場の金融面のストレスを測るブルームバーグ米金融状況指数は7月下旬以来、マイナス圏にあり、31日はマイナス0.38。同指数のマイナスは金融状況のタイト化を示唆する。

原題:Goldman Asset Frets Dollar’s Surge May Deter Fed If It Goes On(抜粋)

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