9月の鉱工業生産、小売り販売額はいずれも横ばい-市場予想下回る

  • 10月、11月の先行きの予測指数は上昇傾向-生産
  • 円高修正進めば、生産は回復の勢いを増す-SMBC日興牧野氏

9月の鉱工業生産は前月比で横ばいとなり、市場予想を下回った。同月の小売り販売額も横ばいとなり、内需の弱さが示された。  

キーポイント

  • 鉱工業生産指数は前月比0.0%(ブルーバーグ調査の予想中央値は0.9%上昇)。
  • 先行きの予測指数は10月が1.1%上昇、11月が2.1%上昇。
  • 小売業販売額は前月比0.0%(予想は0.2%増)

背景

  円高や新興国の景気低迷が輸出回復の足かせとなる中、生産の動きも一進一退が続いている。円は対ドルで年初来15%の円高となっている。足元では円安にシフトしており、輸出が底を打ったとの見方も出ている。日本銀行はきょうから2日間の予定で金融政策決定会合を開き、経済・物価情勢の展望(展望リポート)を発表する。

エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは発表後のリポートで「主力業種を取り巻く環境は好転しており、円高修正が進めば、生産は回復の勢いを増していく」と指摘。7-9月期のGDP成長率は鉱工業生産の動きから見ると前期比年率で1%台が期待できると予想している。
  • みずほ証券の末広徹シニアマーケットエコノミストは発表後、「長い目でみるとまだ引っ張っていく業種がない」との見方を示すとともに、7-9月期のGDPについては小幅プラスになるのではないかとみている。

詳細

  • 鉱工業生産指数は前年同月比0.9%上昇(予想は1.9%上昇)
  • 小売業販売額は前年同月比1.9%減(予想は1.8%減)
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