欧州債(28日):ドイツ債は月間で2013年来の大幅下落へ-世界債券安で

28日の欧州債市場で、ドイツ国債は月間ベースで2013年以降で最大の下げへと向かった。世界の主要中央銀行が緩和策抑制に動きつつあるとの観測を背景に、世界的な債券売りが強まった。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは約6カ月ぶりの高水準に達した。米国とオーストラリアの10年債利回りも5月以来の高水準となった。世界的にインフレ加速の兆候が見られ、米当局が年内に利上げするとの観測が高まった。

  28日発表された10月のドイツインフレ率も約2年ぶりの高水準に達し、インフレ押し上げに向けた欧州中央銀行(ECB)の取り組みが成果を出しつつあることを示唆した。

  みずほインターナショナルの金利戦略責任者、ピーター・チャトウェル氏(ロンドン在勤)は、「これまでの売り浴びせは、インフレ上昇のほか、量的緩和の今後などECBの次の動きをめぐる不透明感が前提となっていた」とし、「これらの条件は変わっていないため、ECBに関してさらに強い確信が生まれるまで、相場に強力な支えを見いだすのは難しい」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.17%。一時は0.22%と、5月5日以来の高水準を付けた。月初来では29bp上げており、このまま今月の取引を終了すれば2013年5月以来の大幅上昇となる。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)のこの日の価格は98.379。

  ECBが来年3月まで予定されている1兆7000億ユーロ規模の資産購入プログラムについて縮小準備を進めているとの臆測から、ユーロ参加国の国債は今月前半に下げていた。

  イタリア10年債利回りは5bp上昇し1.59%。6月24日以来の高水準となる1.65%まで上昇する場面もあった。同年限のスペイン国債利回りは3bp上げ1.23%。

原題:German Bonds in Worst Month Since 2013 Amid Global Selloff(抜粋)

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