エラリアン氏に同調、現金高める債券投資家-富国やミレーアセット

  • ミレーアセットは米大統領選を不安定要因として指摘
  • ファンドマネジャーの現金保有比率、2001年同時テロ以来の高さ

自身のポートフォリオで現金選好を明らかにした独アリアンツの主任経済顧問、モハメド・エラリアン氏。米10年物利回りが5月以来の高水準に27日達した債券市場で同調者が増えている。

  ミレーアセット・グローバル・インベストメンツは米大統領選が終わるまでの期間、アジア債ポートフォリオの一つで現金を積み増し、富国生命保険は主要債券市場にバリューが見当たらないと判断している。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の投資家調査によると、現金保有は2001年9月11日の米同時多発テロ以来の高さに匹敵している。

  米国では当局が利上げを検討中で、11月8日には大統領選挙がある。先進国の中央銀行がいつまで金融緩和を続けられるのか投資家が再考し、世界中で債券相場が値下がりしている。

  ミレーアセットで債券ポートフォリオを運用するエナ・リ氏(台北在勤)は、「現在は現金保有を増やしている」と語る。「米大統領選は大きな不安定要因だ」とも話し、現金保有の割合が通常の3-5%に対し、今は10%だと説明した。

  BofAが今月に入って公表した調査結果によると、世界のファンドマネジャーの現金保有割合は5.8%。この水準に達したのは01年と、英国民が欧州連合(EU)離脱を選択した投票実施の翌月の今年7月という。

  富国生命の鈴木善之資金債券部長も現金保有が通常よりも大きいと話した。ブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるエラリアン氏は先週、現金保有比率を30%にしたことを明らかにした。

原題:El-Erian’s Cash-Stash Strategy Catches On as Bond Rout Deepens(抜粋)

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