ハーバード大基金は「怠慢で実入りがよく、ばかげている」-外部調査

  • 「容易に達成可能な」ボーナス目標に苦言:マッキンゼー報告書
  • 資産運用者上位11人の報酬総額は5年間で2.42億ドル

運用成績が低迷する中、米ハーバード大学の寄付基金の資産運用者らは「容易に達成できる」投資目標を上回ることにより多額のボーナスを受け取ったと、従業員らが内部調査で苦言を呈した。

  コンサルタント会社マッキンゼーは広範囲に及ぶ調査で、ハーバード大寄付基金のベンチマーク、つまり投資目標に照準を合わせた。調査対象者の一部は、同大が資産運用者を評価する際、成績のかさ上げを容認しているようなものだと指摘した。  

  マッキンゼーの報告書には「ある担当者の発言の引用」として「ここは、私がこれまで目にした中で、報酬に関連するベンチマークについて交渉可能な唯一の場所だ」と記載されている。

ハーバード大キャンパス

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  マッキンゼーの調査結果は、高等教育機関で最大規模とされる運用資産357億ドル(約3兆7600億円)のハーバード大基金の「パフォーマンスの逆説」を説明する一つの根拠を提供している。同大の運用成績は、エール大やプリンストン大、コロンビア大、マサチューセッツ工科大学(MIT)などの競合校を年を追うごとに一段と下回ってきたにもかかわらず、ベンチマークを上回るパフォーマンスを挙げていると報告している。

  これまで未公表だったこの2015年4月の報告書は、同基金の運用成績が低迷する中で競合する基金よりも多くの報酬を支払っている理由などについて詳しく説明している。ハーバード大は、これ以降、報酬を見直していると述べた。

  マッキンゼーの調査結果は、秘密主義的な組織の文化の実態をあぶり出した希少な報告となっている。従業員らは同基金について、怠慢な理事会と自己満足の文化、つまり、「賢明で優れているというよりは安定」していて、より寛大さに欠ける言い方をすれば「怠慢で実入りがよく、ばかげている」と不満を漏らしている。

  マッキンゼーのリポートは、資産運用者の報酬が増加した14年6月までの5年間に重点を置いている。納税申告によれば、この5年間にハーバード大は資産運用者11人に総額2億4200万ドルを支払っており、このうち90%をボーナスが占めていた。最後の年には報酬総額は6500万ドルと、2倍余りに膨らんだ。

原題:Harvard Called ‘Lazy, Fat, Stupid’ in Endowment Report Last Year(抜粋)

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