中国:習氏を「核心」に格上げ、来年の党大会控え-6中総会閉幕

更新日時
  • 党大会で行われる最高指導部の交代を前に、習氏はさらに権力を強化
  • 30年余り続けてきた中国の集団指導体制にとって大きな節目

中国共産党の中央委員会第6回総会(6中総会)が27日、4日間の日程を終えて閉幕した。閉幕後のコミュニケでは習近平総書記(国家主席)が党の「核心」と位置付けられ、来年の党大会で行われる最高指導部の交代を控え、習氏は権力をさらに強化した。

  国営新華社通信が6中総会閉幕後に公式のコミュニケを基に報じた。毛沢東への個人崇拝がもたらした文化大革命で国内の混乱に拍車が掛かった反省を受け、30年余り続けてきた中国の集団指導体制にとって大きな節目となる。

故毛沢東主席の肖像画

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  コミュニケは党員に対し、「習同志を核心とする党中央と共に固く結束する」よう求めた。集団指導体制については、「常に従われる対象でなければならず、いかなる状況・理由であっても、団体や個人が冒とくしてはならない」とした。胡錦濤前総書記には核心の地位は与えられていなかった。

  中国社会科学院での勤務経験がある北京の歴史学者、チャン・リファン氏は「新たな称号を得たことで来年の党大会を前に習氏は自身に近い人物を送り込む道が開かれる」と指摘。「技術的には党内で絶対的な権力を習氏に与えることになる」と分析した。

  また、共産党は腐敗に対する監督強化や幹部・機関に関する準則の制定など新たな綱紀粛正策を承認した。新準則は政治局常務委員など高級幹部への監督も強化すると表明。これにより習氏の4年にわたる反腐敗運動が制度化されることになった。

  習氏が交代する見込みの2022年に向けて後継候補を絞り込む中、今後数カ月は舞台裏で政治的な駆け引きが激しくなると予想される。

原題:China Communist Party Raises Xi’s Status Ahead of Reshuffle (2)(抜粋)

(第3段落以降を追加し更新します.)
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