米国債:下落、10年債利回りは5月来高水準-利上げ見通し強まる

27日の米国債は下落。10年債利回りは5月以来の高水準をつけた。米金融当局が12月に利上げするとの見方が強まった。

  ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券取引責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は「良好な経済成長と金融政策に対する期待の変化が重なり合っている」と述べ、「投資家は各国の中銀がこれ以上の緩和策を講じるとの見方を後退させた。長期的な債券利回りは当社が予想していたほどは下がらないだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上げて1.85%。終値ベースで5月25日以来の高水準だった。同年債(表面利率1.5%、償還期限2026年8月)価格は17/32下げて96 27/32。

  日本銀行の黒田東彦総裁は27日の参院財政金融委員会で、超長期の金利が現在よりも多少上昇してもおかしくはなく、直ちに引き下げに動く必要性もないとの考えを示した。

  ダンスケ銀行のチーフアナリスト、アンダース・モーラールムホルツ氏 (コペンハーゲン在勤)は「今の段階において各国中銀がどれほどの緩和策を講じることができるのか、それが再び世界的なテーマだ」と述べ、「多くの人はECBが緩和策を延長するとの見方で一致しているが、緩和策の規模がどこかの時点で縮小する兆候が示されるのではないかとの懸念はある」と続けた。

  ブルームバーグがまとめた先物データによると、トレーダーの間では年末までに米国の利上げが決定される確率を73%織り込んでいる。1週間前は68%だった。この算出は次回の利上げ後に実効フェデラルファ ンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

  11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は17%となっている。

原題:Bond Market’s Slide Deepens as Traders Waken From Stimulus Coma(抜粋)

(相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
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