米アマゾン:10-12月売上高見通し、レンジ下限が市場予想下回る

更新日時
  • 営業利益予想レンジは0-12億5000万ドル、利益率鈍化を示唆
  • 7-9月の1株利益は市場予想下回る、経費が29%増加

インターネット通販の米アマゾン・ドット・コムが示した10-12月(第4四半期)売上高見通しのレンジ下限がアナリスト予想を下回った。また営業利益予想レンジの下限を収支とんとんとした。アマゾンの利益率上昇を当然視していた投資家は意表を突かれた形となった。

  27日の発表資料によれば、アマゾンは10-12月期売上高を420億-455億ドル(約4兆4200億-4兆7900億円)と予想。ブルームバーグが集計したアナリストの見通しは446億ドルだった。同社の株価は818.36ドルで通常取引を終えた後、時間外取引で一時9%安を付けた。

  投資家の熱狂的支持を受けアマゾンの株価は今年約25%上昇し、創業者ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は米資産家ウォーレン・バフェット氏を抜いて世界3位の富豪となった。投資家の楽観的な見方を支えていたのは、同社の利益拡大と「プライム」会員の順調な伸びだった。プライム会員になった消費者はもっぱらアマゾンで多額の買い物をするようになる傾向がある。

  投資家は倉庫の拡張や食料雑貨配達、動画制作などへの多額投資が今後も続き、利益率を押し下げるのではないかと懸念している。7-9月期の経費は29%増加し、321億ドルとなった。同社は10-12月期の営業利益レンジを0-12億5000万ドルと予想した。

アマゾンのロゴ

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  JMPセキュリティーズのアナリスト、ロン・ジョージー氏は「利益率は上昇していくに違いないという従来の見方が当分の間、当てはまらなくなるのかどうかが重要な問題になろう。特に書き入れ時の10-12月期にとって大きな意味を持つ」と指摘した。

  7-9月(第3四半期)の売上高は前年同期比29%増の327億ドルと、アナリスト予想と一致した。純利益は2億5200万ドル(1株当たり52セント)と、前年同期の7900万ドル(同17セント)から増加した。1株利益のアナリスト予想は78セントだった。同社のクラウドコンピューティング部門アマゾン・ウェブ・サービシズの売上高は前年同期比55%増の32億3000万ドル。

  アクシオム・キャピタル・マネジメントのアナリスト、ビック・アンソニー氏は「今後も十分期待できるが、常に競争や、ベゾスCEOが壮大な長期戦略に投資するリスクが存在する」と分析。「競争は依然問題であり、激しくなる一方だ」と説明した。

  パソコン(PC)やスマートフォンを通じたネット通販の利用が拡大する中で、今年の年末商戦でもアマゾンはシェア拡大が見込まれている。調査会社Eマーケッターによれば、今年11、12月のオンライン支出は17.2%増と、小売り支出全体の伸びの5倍超になる見通し。

  コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズによると、9月30日時点のアマゾン・プライム会員は38%増の6500万人。

原題:Amazon Forecasts Holiday Sales That May Miss Estimates (2)(抜粋)

(3段落目以降に背景などを追加して更新します.)
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