ドイツ銀、予想外の黒字に米当局との交渉が影落とす-大きな不安材料

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  • 米当局との交渉の中で一部事業で資産流出
  • 米問題の決着までムードは上向かずとの声も

ドイツ銀行は7-9月(第3四半期)が予想外の黒字となったものの、米当局との交渉の行方の不透明が影を落としている。

  27日の発表によると、第3四半期の純損益は2億5600万ユーロ(約290億円)の黒字。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト14人の予想平均では3億9400万ユーロの赤字が見込まれていた。トレーディング収入は前年同期比10%増、債券・通貨トレーディングがけん引した。

  米司法省が先月、問題のある証券の販売をめぐり140億ドル(約1兆4700億円)の支払いを求めた後、ドイツ銀のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は株価下落の歯止めと顧客の信頼つなぎ留めに苦戦している。

ドイツ銀行

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

  ドイツ銀株も保有するアラメア・アセット・マネジメントで運用に携わるユルフ・モリツェン氏は「改善への小さな一歩だがまだたくさんの落とし穴がある」とし、米当局との「重大な交渉が決着するまではムードはかなり悪いだろう」と話した。

  ドイツ銀によれば、米国との交渉が明らかになったことに伴いグローバル・マーケッツ事業とウェルス・マネジメント部門の「一部で業務減少と資産流出があった」が、傾向はその後収まり、分野によっては反転した。9月末時点の流動性準備は2000億ユーロだった。

  米当局との「問題決着に向けて鋭意取り組んでいる」とクライアンCEOは述べた。アトランティック・エクイティーズのアナリスト、クリス・ウィーラー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ドイツ銀に関する「大きな不安材料が米司法省との決着内容であることは明白だ」と話した。

  株価は前日終値を挟んで激しく揺れ動き、フランクフルト時間午後0時55分現在はほぼ変わらずの13.30ユーロ。

  クライアンCEOは27日の行員宛ての書簡で、リストラ努力を「加速させ強化する」方針を示した。「広範な採用制限を導入する決定から分かるように、人員削減ではより野心的な取り組みを目指す」とも説明した。ボーナスの支払い方法について選択肢を検討しているが、何も決定していないとマルクス・シェンク最高財務責任者(CFO)がアナリストとの電話会議で述べた。

原題:Deutsche Bank Surprise Profit Overshadowed by Legal Concerns(抜粋)
Deutsche Bank Surprise Profit Overshadowed by Legal Concerns (1)(抜粋)

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