クリントン陣営、油断を警戒-世論調査での支持率リードでも

  • 楽勝と支持者が考えれば投票に行かなくなると懸念
  • セレブの支持やオバマ大統領の遊説など動員に躍起

米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン前国務長官は全米および激戦州の世論調査で共和党のドナルド・トランプ候補に支持率でリードし、同党の地盤である地域も切り崩しつつある。

  だが、こうした情勢とは裏腹にクリントン陣営には強い懸念がある。それは、熱烈な支持者であろうと末端の支持者であろうと、クリントン氏勝利は明白として投票所に足を運ばなくなることだ。

  選挙戦最終盤に当たり、クリントン氏と同氏の選挙戦略担当者はあらゆる手段を駆使している。それはセレブの支持であったり、最も著名かつ人気の高い助っ人といえるオバマ大統領によるとどまることのない応援の遊説だったりする。

ニューハンプシャー州での選挙キャンペーン(24日)

Photographer: Scott Eisen/Bloomberg

  遊説でのクリントン氏のメッセージは単刀直入だ。同氏は25日、フロリダ州ココナツクリークで有権者に対し、「世論調査は気にせず、油断しないで」と語りかけ、期日前投票に行くよう訴えた。26日には同州タンパで「安心している場合でない。誰もが投票するようにしなければならない」と繰り返した。

  クリントン氏の支持率は8月以降、トランプ氏をずっと上回っているものの、差は大きく広がったり縮まったり安定していない。26日に公表されたインベスターズ・ビジネス・デーリーとTIPPの調査ではクリントン氏のリードは1ポイントだったのに対し、AP通信とGfKの調査では14ポイントとされた。

  こうした一連の世論調査を受けて、クリントン陣営には安堵(あんど)感と弱気の両方の感情が交錯している。接戦なら支持者を活気づけるのに対し、楽勝との観測が広がれば油断を招きかねないためだ。

  クリントン陣営のコミュニケーションディレクター、ジェニファー・パルミエリ氏はトランプ氏について「まだ勝利の可能性はある」とし、「われわれとしては警戒を怠らぬようにする」とコメント。「われわれは追い風を感じているが、クリントン候補が優勢だとして人々が奮闘しなくなるのが心配だ。皆には引き続き張り切ってほしい」と語った。

原題:Clinton Campaign Battles Complacency as Lead in Polls Expands(抜粋)

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