OPEC単独で減産の成果挙げるのは不可能-供給過剰大幅減見込めず

  • OPEC減産合意は前例のない原油在庫の過剰を解消するのが狙い
  • OPEC計画の最大の削減幅でも過剰在庫解消は困難な見込み

石油輸出国機構(OPEC)は、原油減産計画を最大限実施し市場の懐疑的な見方を払拭(ふっしょく)できたとしても、既に地下から生産された大量の原油の供給過剰を減らすことはできない見通しだ。

  バルキンド事務局長によれば、OPECは8年ぶりの減産によって世界で膨らんでいる原油在庫を縮小することを目指している。ただ、OPECのデータによれば、検討されている減産幅が最大限適用されても、過去最高水準に達している在庫が来年大幅に減少する可能性はほとんどない。そのため、供給過剰を解消するには主にロシアなど競合する産油諸国の協力が非常に重要だ。

  世界の原油供給が需要を3年連続で上回り、供給過剰は超大型タンカー約160隻分に達している。OPECのデータによれば、9月に決定された減産計画が最大限実施されれば、さらなる増加は止まるものの、既存の供給過剰の来年の減少率は11%にとどまる見込みだ。コメルツ銀行によると、OPECがロシアと合意できなければ、原油価格がさらに下落するリスクがある。

  PVMオイル・アソシエーツ(ロンドン)のアナリスト、タマス・バーガ氏は「提案されている生産水準で実際に世界で積み上がっている大量の在庫が減少するだろうか。明るい兆しはない。現在利用可能なデータと過去の例に基づけば、来年需給バランスが引き締まる可能性は低い」との見方を示した。
  
原題:OPEC Can’t Succeed Alone as Cuts Would Barely Drain Oil Surplus(抜粋)

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