米リセッションリスク高まりつつある-ドイツ銀がある指標を基に警告

米労働市場の標準的な尺度は、かなり良好に見える。失業率は低く、雇用の伸びも堅調だ。

  だが一つの指標は脆弱(ぜいじゃく)性の兆しを示している。同じく重要度が高い連邦準備制度の米労働市場情勢指数(LMCI)だ。同指数は2012-15年には3回低下したのみだったが、今年に入ってから7月を除いて毎月低下。その7月には前年同月比でマイナスとなった。

  ドイツ銀行の米国担当チーフエコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は26日の顧客向け資料で、LMCIが前年同月比で低下したのは約40年間で8回目にすぎないとした上で、過去7回のうち「4回では、その後間もなくリセッション(景気後退)入りした」と指摘した。

  その他3回のうち、1986-87年と95-96年の2回ではリセッションはなく、81年はLMCIが前年同月比でマイナスとなる少し前に景気後退が始まった。

  ラボーニャ氏はLMCIの低下について、リセッションの可能性の高まりを示すと分析。「労働市場は表面的には堅調だが、景気見通しは依然脆弱だというのがわれわれの結論だ」と記した。

  LMCIは9月に2.2ポイント低下した。10月分は11月7日に発表される。米大統領選挙の1日前だ。LMCIは失業率や平均時給、労働参加率など19の指標で構成されている。

原題:Recession Risk Is Rising, Deutsche’s Chief U.S. Economist Warns(抜粋)

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