9月の消費者物価0.5%低下、事前予想通り-7カ月連続マイナス

更新日時
  • コアコアCPIは横ばい、事前予想を下回る
  • 日銀版コアCPIは0.2%上昇、8月(0.4%上昇)から一段と鈍化

9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は7カ月連続のマイナスとなった。エネルギーの下落幅が縮小した一方で、生鮮食品を除く食料の伸びが鈍化した。

  総務省が28日発表した9月の全国コアCPIは前年比0.5%低下した。マイナス幅は前月と変わらず、ブルームバーグがまとめた予想中央値と同じだった。物価の基調を見る上で参考となる食料(酒類を除く)とエネルギーを除く総合、いわゆるコアコアCPIは横ばいで前月(0.2%上昇)から伸びが低下した。事前予想(0.1%上昇)も下回った。

  第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは21日付のリポートで、9月のコアCPIは0.4%低下と前月からマイナス幅縮小を予想しているが、これは「エネルギーのマイナス寄与が縮小するため」であり、「エネルギーを除いた物価の基調部分は鈍化が見込まれ、内容的には弱いとの評価になるだろう」としていた。
 
  先行指標の東京都区部10月中旬速報はコア指数が0.4%低下と8カ月連続のマイナスとなった。マイナス幅は前月(0.5%低下)から縮小した。コアコアCPIは0.1%上昇とマイナスだった前月(0.1%低下)からプラスに転じた。事前の予想はそれぞれ0.5%低下、0.1%低下だった。

  日銀は物価の基調を見る上で、独自に公表するエネルギーと生鮮食品を除いたいわゆる日銀版コアCPIを重視している。同日午後発表された9月分は前年比0.2%上昇と、前月(0.4%上昇)から、一段と鈍化した。BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは21日付のリポートで、消費が萎縮する中で円高が進んだため企業が価格戦略を修正し、食料品や家電の伸びが鈍化しているとしている。

物価は下方修正も追加緩和なし

  日本銀行は10月31、11月1両日の金融政策決定会合で経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定し、新たなコアCPIの見通しを示す。黒田東彦総裁は21日の衆院財務金融委員会で、2017年度中の2%達成見通しの「修正はあり得る」と述べる一方で、前回9月会合から経済、物価、金融情勢は変わっておらず、長短金利の操作目標について「すぐに変更があると考えることは難しい」と述べ、追加緩和を行う可能性は小さいとの見方を示した。

ブルームバーグが実施した日銀金融政策の予想調査結果はこちら

(5段落に日銀版コアCPIの最新の数値を追加し更新します.)
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