10月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロが対ドルで7カ月ぶり安値から上昇-経済指標で

  26日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで7カ月ぶり安値から上昇。欧州経済が、改善を示し、欧州中央銀行(ECB)への追加緩和圧力が軽減されるとの観測が広がった。

  ユーロは主要16通貨の大半に対して値上がり。このままいけば、対ドルでは週間ベースで4週ぶりの上昇となる。JPモルガン・チェースの指数によれば、世界の通貨のボラティリティ(変動性)は年初来の低水準付近で推移した。

  CIBCワールド・マーケッツの外為・マクロ担当シニアストラテジスト、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は「ユーロは長期にわたって過小評価されてきた」と指摘。「相場の動きから判断すると、現時点では他の何よりもドイツ経済を反映している部分が大きい」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.2%高の1ユーロ=1.0908ドル。前日には1.0851ドルと、3月以来の安値に下げていた。

  ドルは対円で0.2%高の1ドル=104円47銭。

  JPモルガンの為替ボラティリティ指数は9.38%と、昨年12月以来の低水準付近。

  ドイツのIfo経済研究所がまとめた10月の独企業景況感指数は上昇し、2年半ぶりの高水準に達した。またIHSマークイットが24日に発表したユーロ圏の製造業購買担当者指数(PMI)は約3年ぶり高水準となった。

  ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォリー氏は「最近のデータは明るい内容だ」とし、「ユーロにある程度安定感をもたらす上でプラスになる」と続けた。
原題:Euro Climbs From 7-Month Low as Economic Data Reduce Easing Odds(抜粋)

◎米国株:S&P500種が小幅続落、ヘルスケアやハイテクに売り

  26日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅続落。企業決算や業績見通しを受け、もみ合う場面が目立った。金融や工業株が上昇する一方、ヘルスケアやハイテク銘柄が下落した。

  アップルの見通しが失望を誘い、ハイテク株を圧迫。売上高が予想を下回ったエドワーズライフサイエンスはヘルスケア株を押し下げた。半面、決算が好感されたボーイングは1年9カ月ぶりの大幅高となった。利益見通しを上方修正したモンデリーズ・インターナショナルは上昇。米国債利回りが6月に付けた高水準に近づく中、KBW銀行株指数は年初来高値を更新した。

  S&P500種株価指数は0.2%安の2139.43で終了。一時0.5%下げた後、下げを埋める場面もあった。一方、ダウ工業株30種平均は30.06ドル(0.2%)高い18199.33ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.6%安。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「ダウ、S&P、ナスダックがそれぞれ違った方向に向かうのは珍しい。わずかな銘柄やセクターの目立った動きでそうなることが多いため、ダウやS&Pにないものをナスダックが示唆していると判断しないことが肝要だ。それでも注目を集める珍しい現象ではある」と語った。

  インテルや3M、アップルの見通しが失望を誘い、決算シーズンがまだら模様となっているため最近は上昇に勢いがなく、S&P500種は3日以上の連続高を5週間近く経験していない。これまでに決算を発表したS&P500種構成銘柄のうち、78%は予想を上回る利益を計上した。売上高が予想を上回ったのは62%。アナリストの利益予想はなお前年同期比で横ばいとなっている。27日はグーグルの親会社アルファベットやアマゾン・ドット・コムが決算を発表する予定。

  チポトレ・メキシカン・グリルは3年ぶり安値。売上高が予想に達せず、昨年の大腸菌感染問題からの回復に苦慮していることがうかがえる。

  一方、バイオジェンは3.7%高。多発性硬化症治療薬の売上高が10%増加し、第3四半期の利益は予想を上回った。
原題:S&P 500 Index Slips Amid Health-Care Earnings, Apple Sales View(抜粋)

◎米国債:下落、ブラックロックのリーダー氏は12月利上げを確信

  26日の米国債は下落。2年債利回りは6月以来の高水準に上昇した。ブラックロックのグローバル債券最高投資責任者(CIO)であるリック・リーダー氏は12月の米利上げは決定したも同然だと考えている。

  政策金利の変動に敏感な2年債利回りは5日続伸。イールドカーブはスティープ化した。マークイット・エコノミクスが発表した米サービス業購買担当者指数(PMI)が予想以上に拡大した。

  リーダー氏は25日、サンディエゴで行われた会議で「米大統領選はほぼ予想通りの結果だとして、12月に利上げすると確信している」と述べ、「12月に一度利上げし、来年は2度、18年は3度利上げするだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上げて0.87%。6月2日以来の高水準だ。同年債(表面利率0.75%、償還期限2018年10月)価格は1/32下げて99 3/4。

  10年債利回りは4bp上げて1.79%。5年債と30年債の利回り差は約1.24ポイントにスティープ化した。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、ボリス・リャビンスキ氏は「市場参加者は利回りの上昇、イールドカーブのスティープ化がより適切だとの結論に至った」と述べた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、トレーダーは年末までの利上げ確率を72%織り込んでいる。1週間前は64%だった。この算出は次回の利上げ後に実効フェデラルファ ンド(FF)金利が平均0.625%になるとの仮定に基づく。

  米財務省は午後に5年債入札(340億ドル)を実施。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める割合は7月以来で最高だった。
原題:BlackRock’s Rieder Sure of December Fed Hike as Treasuries Fall(抜粋)

◎NY金:反落、米利上げは来年末までに3回とOCBCが予想

  26日のニューヨーク金先物相場は反落。7-9月(第3四半期)の金動向を最も正確に予想したシンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が恐らく12月に続いて2017年に2回の利上げを実施し、ドルが上昇、金は打撃を受けるとみている。

  OCBCのエコノミスト、バーナバス・ガン氏はリポートで、「雇用最大化と物価安定の達成というFOMCの目標からすると、最近のデータはこうしたFOMCの2大責務の達成と整合的にみえる」と指摘。「金とドルの強い相関関係を踏まえると、金利上昇が見込まれる環境とそれに伴うドルの堅調は、来年の金の弱気シナリオを裏付けるはずだ」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.5%安の1オンス=1266.60ドルで終了。

  銀先物も下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値下がりした。
原題:Gold’s Top Forecaster Sees Prices Sinking Amid Three Fed Hikes(抜粋)

◎NY原油:3週ぶり安値、在庫減も西海岸中心で材料視されず

  26日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が3日続落。3週間ぶり安値を付けた。米エネルギー情報局の統計で原油在庫が予想外に減少したものの、西海岸主導の減少だったことから売りが続いた。西海岸は供給システムが他の地域と異なるため、材料視されないこともあるという。

  ジョン・ハンコック(ボストン)で石油・天然ガス関連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ワイズ氏は「荒っぽい相場展開だ。ニュースとセンチメントの変化で反対方向に簡単に動く。この日のデータは強弱まちまちの内容だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比78セント(1.6%)安い1バレル=49.18ドルと、終値としては4日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント原油12月限は81セント(1.6%)安の49.98ドル。
原題:Oil Declines as West Coast Supply Drop Offset by Gains Elsewhere(抜粋)

◎欧州株:続落、決算失望でバイエル安い-原油安でエネルギー株に売り

  26日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は3日続落となった。域内企業の健全性をめぐる懸念が強まった。原油安を背景に石油・ガス銘柄も売られた。

   ストックス600指数は前日比0.4%安の341.76で終了。これは約1週間ぶりの大きな値下がり。ドイツの製薬会社バイエルやフランスの総合建設会社ヴァンシが発表した決算が期待を裏切り、失望感を誘った。来年の銅生産が落ち込むとの予想を示したアントファガスタを中心に鉱業株も安い。原油値下がりで、英BPや英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルなども売られた。不動産株は今月6日以降で最もきつい下げを演じた。

  欧州中央銀行(ECB)の政策方針や景気押し上げ能力への懸念が欧州株を圧迫し、ストックス600指数は月間ベースで年初以来の2カ月続落へと向かっている。アナリストらは銀行や資源会社に対してとりわけ弱気で、これら業種の今年の利益は16%強減少すると予想している。

  バンクハウス・ランプ(デュッセルドルフ)のストラテジスト、ラルフ・ツィマーマン氏は「企業決算は相場を押し上げるほど十分強くない」とし、「利益の加速を見込んでいた一部の投資家らは失望しているかもしれない」と語った。
原題:Losses Accelerate for Europe Stocks on Earnings Disappointments(抜粋)

◎欧州債:総じて下落、伊10年債利回り4カ月ぶり高水準-供給増を懸念

  26日の欧州債市場ではイタリア国債を中心に総じて下げる展開となった。相次ぐ政府と企業の起債が債券市場への重しとなった。

  イタリア10年債利回りは6月以来の高水準に達した。同国は償還期限が2024年と26年のインフレ連動債を発行した。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が25日にインフレ率が目標を超えるのを看過するには限度があると発言したことを受け、英国債が下落。これが相場をさらに押し下げる材料となった。英国が銀行団を通じて2065年7月償還債を40億ポンド発行したことも、英国債の下落要因だった。

  ポルトガルはDBRSが同国の格付けを投資適格級で据え置いた以降で初めてとなる国債入札を実施。ドイツが5年債を30億ユーロ起債したほか、メルクやベライゾン・コミュニケーションズなどの企業も社債を発行した。イタリア財務省は28日に最大85億ユーロ相当の国債入札を行う。

  バンク・オブ・モントリオールの金利取引部門のマネジングディレクター、クレイグ・コリンズ氏(ロンドン在勤)は「英国債を中心に値下がりした」と指摘。英国債は25日の起債に加え、「英中銀の政策をめぐる懸念」から不安定となっているほか、ユーロ参加国の起債も混乱を強めたと付け加えた。

  ロンドン時間午後4時4分現在、イタリア10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.48%と、6月28日以来の高水準に達した。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格は0.84下げ101.15。指標のドイツ10年債利回りは7bp上げ0.1%。

  英10年債利回りは8bp上昇し1.17%。17日には1.22%と、欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票が行われた6月23日以来の高水準を付けた。ポルトガル10年債利回りは3bp上げ3.22%となった。  

原題:Italy’s Bond Yields Touch Four-Month High as Debt Supply Weighs(抜粋)

(米国株、米国債を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE