米テスラ:7~9月は8期ぶり黒字-マスク氏「第一関門」突破

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  • 11月の株主投票に向けマスク氏は業績改善を従業員に求めていた
  • ソーラーシティー買収計画の株主投票は11月17日に行われる

電気自動車(EV)メーカー、米テスラモーターズの7-9月(第3四半期)決算は、8四半期ぶりの黒字となった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は従業員に対し、コスト削減と可能な限り多くの納車に努めて業績を改善させ、ウォール街の懸念を解消するよう求めていた。

  テスラの26日の株主向け書簡によれば、一部項目を除いた1株損益は71セントの黒字となった。ブルームバーグがまとめたアナリスト7人の予想平均は54セントの赤字。前年同期は58セントの赤字だった。決算発表後の米株式市場時間外取引でテスラ株は一時7%高となった。

  テスラ株58万4000株を保有するゼベンバーゲン・キャピタル・インベストメンツのアソシエート・ポートフォリオマネジャー、ジョー・デニソン氏は「これはテスラにとって素晴らしい3カ月だった」と指摘。「毎日のように報道がなされ、疑念が表明されたにもかかわらず、テスラは技術面でトップの地位を固めており、大量生産という目標に向け着実に前進し続けている」と説明した。

テスラの「モデルS」

Photographer: Michael Short/Bloomberg

  マスクCEOは同社ウェブサイトに掲載された同書簡で、「テスラの7-9月期の業績は多くの分野で全社的に力強く行動したことを反映している」と説明した。

  ソーラーシティーとの合併計画の株主投票が行われる11月17日に向け、業績改善に寄与するよう従業員に強く求めていたマスクCEOにとって、7-9月期の業績は自らの方向性の正しさを示す材料の1つとなった。テスラは新型車「モデル3」の大量生産に向けたカリフォル二ア工場の改修やネバダ州に建設中のバッテリー工場「ギガファクトリー」に巨額投資を行うことから、ソーラーシティー買収は資源の分散につながり得ると批判を集めていた。マスクCEOはこの日、「資本効率重視」を理由に、今年の設備投資見通しを18億ドル(約1880億円)と、前四半期時点の22億5000万ドルから引き下げた。

  テスラは今年後半に5万台納車するという見通しを維持した。7-9月期のセダン「モデルS」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」の出荷台数は2万4800台と、アナリスト予想を上回った。

  マスクCEOは8月29日の従業員向け電子メールで、7-9月期は、「モデル3」の生産てこ入れ前に同社は少なくとも若干の黒字とプラスのキャッシュフローになり得ると株主に示す最後の機会だとして、販売拡大に貢献するよう訴えていた。

  7-9月期末現在の現金および同等物は30億8000万ドルで、前四半期末の32億5000万ドルを下回った。同期の一般会計原則(GAAP)に基づく売上高はほぼ倍増の23億ドルだった。

原題:Tesla Posts Surprise Profit as Elon Musk Tempers Cash Burn (2)(抜粋)

(3段落目以降に背景などを追加して更新します.)
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