欧州債:総じて下落、伊10年債利回り4カ月ぶり高水準-供給増を懸念

26日の欧州債市場ではイタリア国債を中心に総じて下げる展開となった。相次ぐ政府と企業の起債が債券市場への重しとなった。

  イタリア10年債利回りは6月以来の高水準に達した。同国は償還期限が2024年と26年のインフレ連動債を発行した。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が25日にインフレ率が目標を超えるのを看過するには限度があると発言したことを受け、英国債が下落。これが相場をさらに押し下げる材料となった。英国が銀行団を通じて2065年7月償還債を40億ポンド発行したことも、英国債の下落要因だった。

  ポルトガルはDBRSが同国の格付けを投資適格級で据え置いた以降で初めてとなる国債入札を実施。ドイツが5年債を30億ユーロ起債したほか、メルクやベライゾン・コミュニケーションズなどの企業も社債を発行した。イタリア財務省は28日に最大85億ユーロ相当の国債入札を行う。

  バンク・オブ・モントリオールの金利取引部門のマネジングディレクター、クレイグ・コリンズ氏(ロンドン在勤)は「英国債を中心に値下がりした」と指摘。英国債は25日の起債に加え、「英中銀の政策をめぐる懸念」から不安定となっているほか、ユーロ参加国の起債も混乱を強めたと付け加えた。

  ロンドン時間午後4時4分現在、イタリア10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.48%と、6月28日以来の高水準に達した。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格は0.84下げ101.15。指標のドイツ10年債利回りは7bp上げ0.1%。

  英10年債利回りは8bp上昇し1.17%。17日には1.22%と、欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票が行われた6月23日以来の高水準を付けた。ポルトガル10年債利回りは3bp上げ3.22%となった。  

原題:Italy’s Bond Yields Touch Four-Month High as Debt Supply Weighs(抜粋)

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