豪ドルが全面高、政策金利の据え置き期待で-ドル・円は104円台前半

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  • 7-9月の豪CPI発表後、対円で3カ月ぶり高値
  • 豪ドルは商品相場高に沿った動きとなろう-ウエストパック銀

アジア時間26日の外国為替市場ではオーストラリア・ドルが全面高。7-9月期の消費者物価指数(CPI)を受けて、豪政策金利の据え置き期待が強まった。ドル・円相場は対豪ドルでの円売りに支えられ、1ドル=104円台前半で底堅い展開となった。

  豪ドルは午後3時半現在、対円で前日比0.6%高の1豪ドル=80円14銭程度。一時は80円32銭程度と約3カ月ぶりの水準まで上昇した。対ドルでは一時1豪ドル=0.7709ドルと4営業日ぶり高値を付け、同時刻現在は0.6%高の0.7689ドル。

  ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、ショーン・キャロー氏(シドニー在勤)は、ヘッドラインのCPIの上昇はインフレ期待をめぐる懸念を和らげ、年末にかけて豪中銀が金利を据え置くことを意味すると指摘。「この統計が片付いたことで、来週の豪中銀会合をめぐる緊張は薄まり、 制約を解かれた豪ドルは商品相場高に沿った動きとなろう」と語った。

  豪統計局の26日の発表によると、7-9月のCPIは前期比0.7%上昇と4-6月の0.4%上昇から加速した。 ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値では0.5%の伸びが見込まれていた。コアインフレを示すトリム平均は前期比0.4%上昇と、予想と一致。4-6月は0.5%上昇だった。  

  翌日物金利スワップ(OIS)データを基にしたブルームバーグの算出では、来月1日の会合で豪中銀が利下げする確率は6%前後と25日時点の15%から低下。年内の確率も20%から11%程度に低下している。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティー営業部の吉利重毅部長は、ヘッドラインCPIへの初期反応としての豪ドル買いは利下げバイアス後退という見方によるものかもしれないが、中身を見ると生鮮食品が数字を引き上げているだけで、低インフレの基調は変わっていないと指摘。「インフレ回復に伴って豪ドルが底打ちをしたという見方はしていない」と語った。

  ドル・円相場は同時刻現在、前日比ほぼ横ばいの104円20銭で、一時104円39銭まで値を切り上げた。前日の海外市場では7月29日以来の高値(104円87銭)までドル高が進んだ後、米消費者信頼感指数の落ち込みや米金利の低下を背景に104円台前半まで反落。26日の東京市場も104円02銭と2営業日ぶりの水準までドル売りが先行していた。

  みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは、11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は米大統領選挙直前なので利上げの可能性がなく、「12月までヤマ場は先送り」と指摘。ドル・円はそれまで「100円~105円の中でのボックス圏が継続するのではないか」と話した。

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