【個別銘柄】太平洋セメやJVCKWが高い、コマツや中外薬は下落

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26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  太平洋セメント(5233):前日比9.6%高の309円。2017年3月期の純利益計画を380億円から前期比43%増の520億円に上方修正すると25日に発表。負ののれん発生や繰り延べ税金資産の計上などを勘案した。同時に発行済み株式総数の2.76%を上限に自社株買いを行うとも発表。みずほ証券は上期利益上振れはサプライズ、自己株取得は想定外でポジティブサプライズと評価した。

  自動運転関連:JVCケンウッド(6632)が8.2%高の291円、アートスパークホールディングス(3663)が19%高の2495円など。SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストによると、ロイターグループの金融情報サービス「ディールウオッチ」は26日午後、自動運転車開発のZMP(東京都文京区)が12月にも上場するスケジュールで準備を進めていると伝えた。これを受けZMP関連株の人気化を想定して証券ディーラーや個人などが自動運転関連銘柄に買いを入れたと藤本氏はみている。

  コマツ(6301):2.5%安の2320.5円。米建設・鉱業機械メーカーのキャタピラーは25日、16年の売上高見通しを下方修正、17年も大きな変化はないとの見通しを示した。野村証券ではキャタピラーの7ー9月期の北米の建機売上高が前年同期比19%減だったことを示し、日本の建機メーカーも北米リスクには留意が必要とした。

  中外製薬(4519):2.2%安の3490円。無形資産の償却費などを調整したコア営業利益は7ー9月期で前年同期比37%減の154億円だったと25日に発表。親会社ロシュ向けの抗リウマチ剤「アクテムラ」の輸出が減少した。クレディ・スイス証券では、第3四半期に減速感が強まった印象は避けられず、ネガティブと指摘した。

  コカ・コーラウエスト(2579)が3.8%高の3100円、コカ・コーライーストジャパン(2580)が5.4%高の2320円。キリンホールディングス(2503)とコカ・コーラグループは清涼飲料事業での資本業務提携に関する協議を進めていることを明らかにした。これに先んじる形で26日付の日本経済新聞朝刊が両社の提携を報道。コカEJとコカWが17年4月に統合して設立する新会社とキリンビバレッジに対し、それぞれのグループから出資することを検討するという。

  HOYA(7741):5.7%高の4364円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を4000円から5500円に引き上げた。眼鏡レンズはフランスのエシロールを超える成長局面、情報通信事業はハードディスクドライブ(HDD)の底入れが期待できるとして、18年3月期営業利益予想を1070億円から1250億円に上方修正した。

  NTTドコモ(9437):2.8%高の2600.5円。26日付の日本経済新聞朝刊は4-9月期営業利益が前年同期比25%増の5800億円前後になったもようと報道した。ゴールドマン・サックス証券は同報道通りなら7―9月期営業利益は2807億円と計算され、市場予想2659億円を大幅に超過すると指摘、投資判断「買い」を継続した。

  キヤノンマーケティングジャパン(8060):3.4%安の1803円。25日発表の9カ月決算と1-6月期決算から算出した7-9月期(第3四半期)営業利益は前年同期比23%減の55億3400万円。ジェフリーズ証券ではイメージングシステム不振で同証予想62億円に届かなかったと指摘、16年12月期営業利益予想を270億円から268億円に、目標株価を2700円から2600円に引き下げた。 

  キヤノン電子(7739):2.2%安の1638円。16年12月期の営業利益計画を92億円から前期比26%減の78億円に下方修正すると25日に発表。1-9月期にデジタルカメラやレーザープリンターなどを手掛けるコンポーネント事業、ドキュメントスキャナーなどの電子情報機器事業が減益だったことが響く。

  小糸製作所(7276):1.5%安の5340円。25日に17年3月期の営業利益計画を780億円から820億円に上方修正したものの、市場予想の838億円は下回った。ドイツ証券では前年比で急速に円高が進んだこともあり、下期の増益率は第2四半期実績に比べ鈍化すると予想した。

  日新電機(6641):5.5%安の1540円。ビーム・真空応用事業の採算改善などを背景に17年3月期営業利益計画を150億円から165億円に上方修正したものの、市場予想の176億円を下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、上方修正にサプライズはないと指摘。そのうえで、上方修正を期待していた市場にとり、今回の発表で当面のポジティブなニュースは出尽くした感があるとした。

  ドトール・日レスホールディングス(3087):2.5%安の2107円。野村証券は25日に投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を2800円から2200円に引き下げた。

  TDCソフトウェアエンジニアリング(4687):20%高の1248円。4-9月期営業利益は前年同期比49%増の9億8000万円と従来計画の6億円を上回ったもようと25日に発表。金融機関向けを中心に受注が堅調、一部大型案件の計上で売上高が想定から7%上振れる見通しとなったほか、プロジェクト管理徹底で収益性も向上した。

  SMK(6798):9.6%高の388円。25日発表の4-9月期営業利益は7億4700万円となり、従来計画の4億円を上回った。新製品の投入や生産性向上などによる利益率の回復が進んだ。 

  加藤製作所(6390):8.4%高の2536円。ミニショベルなどを手掛けるIHI建機を完全子会社化すると25日に発表した。株式取得額は非公開。IHI建機の16年3月期売上高は221億円、営業利益は15億5800万円。

  あすか製薬(4514):8.3%高の1892円。4-9月期営業利益は従来計画比6.5倍の13億円になったもようと25日に発表。高血圧治療の後発医薬品が伸びた。

  タツタ電線(5809):7.7%高の390円。発行済み株式総数の3.14%、10億円を上限に自社株買いを行うと25日に発表。期間は27日から17年3月24日まで。

  ラサ商事(3023):7.3%高の589円。4-9月期営業利益速報値は4億3300万円と午後1時に発表、従来計画はゼロだった。 産機・建機関連、環境設備関連で新規ポンプ類の販売やメンテナンス需要が想定を上回り、子会社が担うプラント・設備工事関連事業の利益も上振れた。

  安藤ハザマ(1719):5.9%高の669円。4-9月期営業利益速報値は前年同期比46%増の144億円と従来計画90億円を上回ったと午後2時に発表。土木工事の採算性向上に伴い完成工事総利益が増加した。

  富士通フロンテック(6945):20%高の1221円。午後1時に発表した4-9月期営業利益は前年同期比44%増の29億1100万円と、従来計画の12億円を大きく上回った。米国流通市場向けメカコンポーネントが好調に推移、国内事業での費用効率化などが功を奏した。 17年3月期の営業利益計画を57億円から前期比13%増の62億円に上方修正。

  くらコーポレーション(2695):5.1%高の5190円。野村証券は投資判断「買い」で新たに調査を開始。充実したサイドメニューに特徴があると紹介、収益性が改善傾向にあることや既存店売上高が堅調に推移している点を評価した。このほか同証が新規「買い」判断を付与したブロンコビリー(3091)が4.5%高の3135円、トリドールホールディングス(3397)が2.1%高の2694円。

  鉄建(1815):5.9%高の343円。4-9月期営業利益は従来計画比83%増の27億4000万円となったもようと25日に発表。土木、建築工事の双方で採算性が向上、完成工事総利益が増える。 

  日鍛バルブ(6493):11%安の356円。本社工場など3工場で過年度決算の訂正対象となり得る不適切な会計処理が行われていた、と25日に発表。31日に発表する予定だった17年3月期第2四半期の決算は延期する見通し。 

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