キリンHD:コカ・コーラと資本提携協議、清涼飲料の収益改善へ

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  • オーストラリアなど海外でも協業の可能性広がる-アナリスト
  • 報道受けて関連3社の株価がいずれも上昇

キリンホールディングス(HD)とコカ・コーラグループは、資本業務提携の協議を進めている。一部報道を受け、関係各社が発表した。

  キリンHDの発表資料によると、低収益事業の再生を図るため、傘下で清涼飲料を手がけるキリンビバレッジの提携を含めた収益構造改革に取り組んでおり、コカ・コーラグループと業務提携、資本提携に関する協議を進めているという。

  日本経済新聞は26日付の朝刊で資本業務提携の方針を固めたと報じた。報道によると出資額は数百億円規模の可能性があるという。これを受けコカ・コーラウエスト、コカ・コーライーストジャパンとキリンHDは適時開示で協議を認めたが、現時点で決定した具体的事実はないとした。コカ・コーラウエストは31日に決算を発表する予定だ。

  SMBC日興証券の沖平吉康アナリストは、国内清涼飲料業界で「寡占度が高まることで価格競争が収まり、収益構造が改善する」と期待されると述べた上で、オーストラリアなど海外でも協業の可能性が広がるとして双方にとって「良い話」だと述べた。

  コカ・コーラグループとキリンHDの提携は、1960年にキリンのビール工場で日本市場向けに炭酸飲料コーラの生産を始めたことにさかのぼる。キリンHDは2006年まで近畿コカ・コーラボトリングの主要株主で、コカWの発足に当たり保有株を売却した。

  飲料総研の調べによると15年の国内清涼飲料の市場規模は18億4900万ケース。市場シェアトップはコカ・コーラで27.1%。2位はサントリー食品インターナショナルの21%。キリンは3位のアサヒ飲料(13.3%)次ぐ4位で、11.5%。日経報道によると製品の共同配送など物流面での協力や原料の共同調達を軸に検討するという。実現すれば年間数十億円規模のコスト削減効果があると報じた。

市場シェア

飲料総研

  26日の取引でコカW株は一時前日比5.5%高まで買われ約3週間ぶりの日中上昇率となった。コカEJ株は一時同6.1%高となり、1カ月ぶりの日中上昇率。両社は来年4月をめどにコカ・コーラボトラーズジャパンとして経営統合することが決まっている。キリンHD株は一時2%高となった。

(第5段落に両社の歴史を追加して更新しました。.)
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