10月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが一時3月以来の高値-米利上げ観測強まる

  25日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが一時7カ月ぶり高値に上昇。トレーダーらは、米金融当局が年末までに利上げするとの予想を強めている。

  ドルは主要通貨の約半分に対して上昇。ブルームバーグのまとめによれば、先物市場に織り込まれる12月までの米利上げ確率は73%に上昇した。

  RBCキャピタル・マーケッツの世界為替戦略責任者ストラテジスト、アダム・コール氏(ロンドン在勤)は「米利上げ予想をかなり素直に反映した動きだ」と指摘した。

  ニューヨーク時間午後5時ごろの時点で、ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.0889ドル。対円でもほぼ横ばいの1ドル=104円22銭。対ユーロでは一時3月以来の高値、対円では一時7月以来の高値を付けた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は今月に入り約2%上昇となっている。

  ドルはこの日の最高値圏からは離れた。10月の米消費者信頼感指数が3カ月ぶり低水準に下げたことが手掛かり。

  トロント・ドミニオン銀行の北米為替戦略責任者、マーク・マコーミック氏は「市場では、ドルを現在の水準から押し上げるための明確なテーマをなお欠いている」と指摘した。
原題:Dollar Near Highest Since March as Fed Rate-Increase Wagers Rise(抜粋)

◎米国株:反落、大手企業の見通しが強弱まちまち-消費者信頼感低下

  25日の米株式相場は反落。大手企業の見通しが強弱まちまちとなった上、消費者信頼感指数の低下を受けて、景気先行き懸念が強まった。

  業績見通しを下方修正したキャタピラーや3Mなどの優良株が下落。一方、ユナイテッド・テクノロジーズやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の決算は楽観を強めた。

  インスティネットのエグゼクティブディレクター、フランク・カッペレリ氏は「決算シーズンの真っただ中にあることを考慮すれば、毎日のように鋭い反応があるだろう。それを除けば、相場展開は過去2カ月と比べて大差はない」と述べた。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2143.16。ダウ工業株30種平均は53.76ドル(0.3%)安い18169.27ドルで終えた。

  ファストフードチェーンや電気製品メーカー、スポーツウエア企業などの決算が失望を誘い、選択的消費株が売られた。

  最近の賃金上昇が個人消費の増加につながると予想していた投資家が混乱し、ソニックは17%安、アンダー・アーマーはほぼ8年ぶりの大幅安。ワールプールは11%下げた。

  10月の米消費者信頼感指数は市場予想以上の落ち込みとなった。28日発表の第3四半期の国内総生産(GDP)を控え、消費関連企業の低調な業績は個人消費が軟化する可能性を示唆している。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「消費者信頼感指数はかなり予想外だったが、2カ月前に悪い小売売上高が発表された後、株価はそこそこの回復を示した。米消費者をめぐる統計は強弱が激しく、トレンドを判断するのは難しい」と指摘した。

  選択的消費株は1.2%下落し、6週間ぶりの大幅安。6年連続で増加してきた米自動車業界全体の売り上げが頭打ちになるとの懸念から、GMは8月以来の大幅下落となった。

  消費セクターの中でも悪い決算ばかりではなかった。P&Gは1年2カ月ぶりの大幅高。売り上げ復活の兆しが表れたことが背景にある。決算が予想を上回ったユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)やメルクも高い。
原題:U.S. Stocks Decline Amid Mixed Blue-Chip Forecasts; Oil Slumps(抜粋)
Consumer Companies Raise Doubts on Economy as U.S. Stocks Slide(抜粋)

◎米国債:ボラティリティ指数が低下、金融政策見通しに自信

  25日の米国債市場は10年債が上昇。朝方発表された10月の米消費者信頼感指数が予想以上に落ち込んだことが手掛かりとなった。米商務省は28日に7-9月の実質国内総生産(GDP)を発表する。ブルームバーグがまとめた市場予想では前期比年率2.5%増となっている。

  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのMOVE指数は2014年12月以来の低水準に下げた。同指数はオプション価格のインプライドボラティリティ (IV、予想変動率)の指標である。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えて、トレーダーは米国とそれ以外の国の金融政策についてより明確な見通しを抱いている。

  MOVE指数は6日続落。欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は資産購入プログラムを急いで縮小する必要がないことを示唆した。先物市場動向によると、FOMCが来週の会合で利上げを決定する確率は約19%織り込まれている。年内利上げを織り込む確率は72%となっている。

  キャンター・フィ ッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏(ニ ューヨーク在勤)は「来週のFOMC会合には誰も期待していない」と述べ、「トレーダーは12月の利上げを見込んでいる」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて1.76%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は2/32上げて97 22/32。

  CBOE/CBOT10年債ボラティリティ指数は先週、2013年以来の低水準をつけた。

  米財務省が実施した2年債入札(発行額260億ドル)の結果によれば、需要は7月以来の最低、08年以降では2番目の低さだった。26日には5年債(340億ドル)、27日には7年債(280億ドル)の入札が実施される。
原題:Treasury Volatility Drops to Lowest Since 2014 on Policy Outlook(抜粋)

◎NY金:反発、インドの祭日で需要が支えられるとの観測

  25日のニューヨーク金先物相場は反発。インドのディワリ(ヒンズー教の祭り)の祭日を前に需要が加速するとの観測が広がった。

  RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョージ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「過去数週間にインドで現物需要が大きく伸びた」と指摘。「少しずつ、インド人が購入のために店頭に戻ってきている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.8%高の1オンス=1273.60ドルで終了。

  銀先物12月限は1%高の17.78ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも上昇した。
原題:Gold Futures Gain as Indian Festival Seen Supportive for Demand(抜粋)

◎NY原油:続落、1週間ぶり安値-ロシアが減産不参加の意向

  25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。1週間ぶり安値を付けた。ロシアが石油輸出国機構(OPEC)の減産に参加しないとの臆測が強まり、売りが膨らんだ。米国の在庫増加見通しも売り手掛かりとされた。

  インタファクス通信によると、ロシアの対OPEC代表、ウラジミール・ボロンコフ氏は減産について、「われわれの選択肢ではない」と語った。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「生産合意をめぐる無意味な発言が聞かれる。この日下げたのはロシアのコメントが原因だ。前日にはイラクが減産に参加しない方針を明確に表明していた」と語った。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比56セント(1.1%)安い1バレル=49.96ドルと、終値としては17日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント原油12月限は67セント(1.3%)安の50.79ドル。
原題:Oil Falls One-Week Low as Russian Comments Add to Accord Doubts(抜粋)

◎欧州株:3日ぶり下落、製薬銘柄が安い-決算失望で売り膨らむ

  25日の欧州株式相場は3営業日ぶりに下落。決算失望でスイスのノバルティスを中心に製薬銘柄が売られた。

  ノバルティスは2.8%安と、指標のストックス欧州600指数にとって最大の押し下げ要因となった。7四半期連続で減益となったことが売り材料。ノバルティスが出資するロシュ・ホールディングは1.1%下落。デンマークのノボ・ノルディスクは1.8%下げた。

   ストックス600指数は前日比0.4%安の343.07で終了。一時は0.4%上げていた。

  イタリアの銀行株も安い。ウニクレディトとUBIバンカの下げが目立った。モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは27%高まで急騰した後、15%安で引けた。マルコ・モレリ最高経営責任者(CEO)は週内に新たな出資候補企業との協議を始めると表明したものの、最大50億ユーロの増資計画が実行できない場合、取引は進まないとも述べた。

  メリテン・インベストメント・マネジメント(デュッセルドルフ) の資産配分・ファンドマネジメント部門の責任者を務めるギュンター・ベステン氏は「これまでのところ決算は期待に対してそこそこの内容だが、実際に必要なのは上向きの勢いだ」と発言した。

  一方、鉱業株指数は約1カ月ぶりの大幅高となり、終値ベースで2015年8月以来の高値で取引を終えた。金属価格の上昇を背景に、英アングロ・アメリカンと英豪系リオ・テイントが大幅高となった。  
原題:Europe Stocks Fall as Health-Care Heavyweights Slide on Earnings(抜粋)

◎欧州債:オーストリアの超長期債が上昇-銀行団通じて70年債を発行

  25日の欧州債市場ではオーストリアの超長期債が上昇。ユーロ参加国の間では償還期間が50年以上の国債発行が増えている。

  事情に詳しい関係者によると、オーストリアは銀行団を通じて2086年11月償還債を20億ユーロ起債した。記録的に低い利回りを利用して、今年に入ってからベルギーとアイルランドが私募で100年債をそれぞれ1億ユーロ発行したほか、フランスやイタリア、スペインが50年債を起債した。

  INGグループ(アムステルダム)のシニア金利ストラテジスト、マルティン・ファンフリート氏は「多くの起債国は資金調達の際の平均償還期間を延ばしている」とし、「低い調達コストを長期にわたり確保するのは理にかなったことだ。需要面では、まだ多くの買い手がいる。ヘッジ目的で年金基金や保険会社などはこれら国債を買う意欲がある」と語った。

  ロンドン時間午後3時10分現在、オーストリア30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.99%。同国債(表面利率1.5%、2047年2月償還)価格は0.592上げ113.419。既発債として同国最長の2062年1月償還債利回りも2bp下げ1.17%となった。

  関係者によれば、70年債の利回りは2047年2月償還債利回りを53bp上回る水準に設定された。オーストリア財務省は2023年7月償還債も30億ユーロ発行した。
原題:Austria’s 70-Year Debt Sale Expands Europe’s Ultra-Long Universe(抜粋)

(米国株、米国債を更新します.)
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