超長期債が小幅高、日銀オペで需給に逼迫感-中長期債は安い

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  • 新発20年債利回り0.36%、新発30年債利回り0.475%に低下
  • カーブで考えた時に超長期債はショートしづらい-ドイツ証

債券市場では超長期債が小幅高。日本銀行の長期国債買い入れオペの結果を受けて、超長期ゾーンの需給に逼迫(ひっぱく)感が出た。

  26日の現物国債市場では、前日の入札が好調だった新発20年物の158回債利回りが日本相互証券公表の前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)下回る0.36%を付けた。午前の取引前半は0.37%付近でやや推移していたものの、オペの結果が判明した午後にかけての相場では買いが優勢になった。新発30年物の52回債利回りは1bp低い0.475%、新発40年物の9回債利回りは1.5bp低い0.555%で推移している。

  ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「20年債入札が比較的しっかりして、オペも締まっているので、カーブで考えた時に超長期債はショートしづらい」と指摘。一方、明日は2年利付国債の入札を控え、「短いところは供給があるので、積極的に買っていこうという感じではない」と付け加えた。

  一方、中・長期債は小安い。長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは横ばいのマイナス0.07%で開始した後、午後には0.5bp高いマイナス0.065%で推移。新発2年物の369回債利回りは一時0.5bp高いマイナス0.25%を付ける場面があった。新発5年物の129回債利回りは0.5bp上昇のマイナス0.20%。

  長期国債先物市場では、中心限月12月物が前日比横ばいの151円89銭で取引を開始。午前10時10分に日銀の買いオペ実施が通知されると、一時151円91銭に値を戻す場面があった。午後には5銭安の151円84銭まで下落し、結局、1銭安の151円88銭で引けた。  

  ドイツ証の山下氏は、「手前の金利が上がっている分だけ、先物が安いという感じ」と説明。長期金利については、マイナス0.09%程度で止められているので、「そこをもう1回試しに行く必要があるのかというと、今の外部環境を考えたらそこまで買う必要もないという話に落ち着いてしまう」と話す。

  日銀がこの日実施した今月8回目の長期国債買い入れオペの応札倍率の内訳では、残存期間「1年超3年以下」、「10年超25年以下」、「25年超」の応札倍率が前回から低下。「3年超5年以下」は上昇した。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、残存期間10年超25年以下のオペについて「従来通りの1900億円の買い入れ通知があれば、目先的な需給の引き締まりを好感して、前場の後半以降に相場の上値を試す動きになりやすい」としていた。

日本銀行

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  

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