竹中元経財相:米利上げは日銀にとり「次のチャンス」-追加緩和

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  • チャンスを日銀は待っている-竹中氏
  • 米利上げ時に、日本が一段と金利を下げることで円安に-竹中氏

竹中平蔵元経済財政担当相(東洋大学教授)は、日本銀行が追加緩和に踏み切る「次のチャンス」は米国が金利を引き上げる時だとの認識を示した。

  25日、ブルームバーグのインタビューで語った。竹中氏は、「アメリカが金利を上げる時に、日本が一段と金利を下げることによって円を下げる」とした上で、「そういうチャンスを日銀は待っていると思う」と述べた。

  日本銀行の黒田東彦総裁は金融政策は為替相場を目的としていないと繰り返し説明。8日に米ワシントンで行ったブルームバーグテレビのインタビューでも、政策は為替相場を誘導するために調整されるものではないと発言している。9月26日の講演では、今後の具体的な追加緩和の手段として、マイナス金利の深掘りと長期金利操作目標の引き下げが「中心的な手段」になるとの考えを示している。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月20、21 両日に定例会合を開き、政策金利据え置きを決定したが、12日に公表した議事録では幾人かのメンバーが「比較的早い時期」の利上げが適切になろうとの見解を示した。年内のFOMCは11月1、2両日と12月13、14両日、日銀の金融政策決定会合は10月31、11月1両日と12月19、20両日に予定されている。

金融政策

  竹中氏は日銀が9月21日に決定した金融政策の新たな枠組みについては、「今までのような金融緩和政策はしっかり続けるというメッセージ」であると、評価する姿勢を見せた。その上で、「一部にマイナス金利の影響に対する反論も強い」ため、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)によって「金利に対しても配慮をするというメッセージ」を出したとした。これらの政策について竹中氏は「今までと根本的には変わったと思わない」と語った。

  日銀が掲げる2%の物価目標が達成できていないことについては、「ある程度成果は出したが、短期決戦に成功しなかった」と述べた。円高の進行に加え、政府による「潜在成長率を高めるための構造改革」が伴わなかったのが要因と指摘、「それは共に日銀のせいではない」と語った。
  
  

(見出し、第1、3、4段落を更新します.)
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