ファミリービジネス売却で大富豪-ライニー氏の資産、4000億円余りに

  • TDアメリトレードとトロント・ドミニオン銀が売却先
  • ライニー氏は個人としてTDアメリトレード2位の株主になる

競合相手へのファミリービジネス売却でロジャー・ライニー氏は世界有数の資産家となった。

  非上場の米オンライン証券会社スコットトレード・ファイナンシャル・サービシズを保有するライニー氏は同社売却を決めた。売却先は米TDアメリトレード・ホールディングとカナダのトロント・ドミニオン銀行。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、これにより同氏の純資産は40億ドル(約4180億円)となる。

  ライニー氏がスコットトレードを設立したのは36年前。米連邦当局が証券会社に取引手数料の値下げなどを認めた規制緩和を実施した後のことだった。「数年にわたり会社の上場か売却を考えもしたが、私の答えはいつも『ノー』だった。独立を保つことが心地よかった。そうは言ってもこれまでになく事業環境が厳しくなり、内部的なプレッシャーにもいくらか直面している。変化を考える適切な時だと感じた」と同氏は述べた。

  スコットトレード売却は2017年9月に完了する予定で、1946年生まれライニー氏は個人としてはTDアメリトレード2位の株主になる。2016年の委任状によれば、個人株主1位は創業者のジョゼフ・リケッツ氏。

  スコットトレードの広報担当者は、同社全体をライニー氏が保有していることを確認した。算出した同氏の純資産は売却に伴い40億ドルと評価されたスコットトレードの価値全体に加え、売却完了時の納税額を調整している。

原題:Scottrade Sale Nearly Doubles Owner’s Wealth to $4 Billion (1)(抜粋)

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