【個別銘柄】日電産が大幅高、上場のJR九州好発進、IHIは下落

更新日時

25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  日本電産(6594):前日比6.1%高の9867円。2017年3月期の営業利益計画を1300億円から前期比15%増の1350億円に上方修正すると24日に発表。原価改善などで車載・家電・商業・産業用(ACIM)部門の利益率が向上、上期実績が想定を上回ったことを反映した。年間配当も1株80円から85円に引き上げた。クレディ・スイス証券では第3四半期以降の車載・ACIMの季節回復を踏まえると上振れ余地が残ると分析。投資判断「アウトパフォーム」と目標株価1万2000円を継続した。

JR九州は公開価格上回る初値

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  JR九州(9142):東証1部に新規株式公開し、初値は公開価格2600円に対して19%高の3100円となった。同社は運輸サービスや駅ビル・不動産などの事業を展開。上場に伴う市場からの資金吸収額は4160億円と7月に上場したLINEを上回り国内でことし最大規模となる。終値は2990円。

  IHI(7013):9.6%安の273円。24日に17年3月期営業利益計画を580億円から380億円に下方修正、市場予想の545億円を大きく下回った。F-LNG・海洋構造物事業のさらなる悪化などを想定した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では複数のプロジェクトで納期が延期されたことで、18年3月期にリスクが持ち越され、悪材料出尽くしとは言い難いと指摘。

  塩野義製薬(4507):3.6%高の5264円。4-9月期営業利益は従来計画比33%増の440億円になったようだと24日に発表。国内医療用医薬品の売り上げが堅調に推移した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では同証の事前予想388億円を大幅に上回りポジティブと評価。

  エムスリー(2413):8.1%安の3170円。24日発表の4-9月期営業利益は111億円と前年同期比21%増だったが、メリルリンチ日本証券では主力のMR君事業の7ー9月期売り上げが想定を下回った、第2四半期決算は失望と受け止められるだろうと指摘した。同証は第3四半期以降の売り上げ予想を減額し17年3月期営業利益予想を250億円から244億円に下方修正、目標株価を3900円から3800円に引き下げた。

  JSR(4185):5%安の1578円。17年3月期営業利益計画を350億円から前期比24%減の260億円に下方修正すると24日に発表。市場予想は316億円だった。野村証券では合成ゴムなどのエラストマーは採算が良いと推定される国内販売の伸び悩みが厳しく、決算はネガティブ、と分析した。

  日立国際電気(6756):4.1%高の1949円。オランダの半導体製造装置メーカーASMインターナショナルが同社の経営権取得を検討していることが明らかになった。関係者によると、ASMと日立国際電との交渉は初期段階で、中国や米国の企業も関心を示している。

  シマノ(7309):4.3%高の1万8220円。クレディ・スイス証券は24日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1万5500円から2万円に引き上げた。自動車部品輸出金額の伸び率が足元でボトムアウトしたと判断、伸び率と相関性の高い同社株価やバリュエーションなどの上昇を予想した。同証による17年12月期営業利益予想を770億円から820億円に上方修正。

  コア(2359):18%高の1234円。4-9月期営業利益は従来計画比3.8倍の4億2000万円になったようだと24日に発表。次世代車載システムや電子テロップなどが順調に推移、利益改善の施策に取り組んだことも寄与した。

  モリ工業(5464):8.1%高の1822円。17年3月期営業利益計画を24億円から前期比48%増の33億5000万円に上方修正すると25日午前に発表。上期に同社製品価格と材料価格の差が拡大したことや在庫評価損の縮小が寄与した。同社はステンレス溶接管などを手掛けている。

  加賀電子(8154):5.8%高の1380円。4-9月期営業利益は従来計画比2倍の30億円になったようだと24日に発表。国内外でEMSビジネスや住宅向け関連商材の販売などが想定を上回ったほか、下期に予定していた一部案件の前倒しもあった。グループ再編に伴う法人税等調整額の減少で17年3月期純利益計画も47億円から58億円に上方修正。年間配当予想を40円から50円に引き上げた。

  エステー(4951):5%高の1304円。4-9月期営業利益は前年同期比35%増の21億8000万円と従来計画15億5000万円を上回ったもようと24日に発表。主力品と高付加価値商品の販売強化で売り上げ総利益が増えた。

  リケンテクノス(4220):3.6%高の545円。発行済み株式総数の4.94%、金額にして18億円を上限に11月1日から自社株買いを行うと24日に発表した。

  トリケミカル研究所(4369):13%高の2423円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日付で投資判断「買い」、目標株価3000円で調査を開始した。先端半導体材料の需要拡大と一貫生産で飛躍が可能と分析。17年1月期営業利益を11億3000万円(会社計画10億8000万円)、来期を18億7000万円と予想した。

  サカイ引越センター(9039):5.9%安の2172円。25日午後に4-9月期営業利益は前年同期比14%減の33億7800万円だったと発表。従来計画の40億7500万円を17%下回った。クリーンサービス会社のSDホールディングスの子会社化に伴う仲介手数料の支払い、のれん、契約関連無形資産の償却費発生が響く。

  日本道路(1884):3.9%高の432円。25日午後2時に4-9月期営業利益は21億円と従来計画の11億円を上回ったもようと発表。建設事業、製造販売事業とも採算性が向上した。

  鉄鋼:新日鉄住金(5401)が1.5%安の2030.5円、JFEホールディングス(5411)が2.3%安の1437円。野村証券は原料炭価格の上昇を受け2社の業績予想を下方修正した。新しい17年3月期経常利益予想は、新日鉄住金が950億円(従来1500億円)、JFEHDが300億円(同650億円)。原料炭価格上昇による短期業績面での悪影響は株価に織り込まれつつあるが、下期の不透明感が残る中では株価上昇は難しいとみる。

  アドバンテスト(6857):1.5%安の1352円。25日付の日本経済新聞朝刊は4-9月期営業利益が75億円程度だったようだと報道。米国会計基準だった前年同期と比べ1割増加したと伝えたが、アナリスト3人の予想平均92億円を下回った。

  タカラレーベン(8897):8.2%安の714円。24日発表の4-9月期営業利益は前年同期比65%増の29億9400万円だったが、17年3月期営業利益計画150億円に対する進捗率は20%にとどまった。新築分譲マンションの通期引き渡し予定戸数1600戸に対する進捗率は79.3%と、前年同期の86.1%を下回っている。

  田淵電機(6624):9%安の335円。17年3月期の純損益予想を12億円の黒字から4億円の赤字に下方修正すると24日に発表。太陽光発電市場での価格下落の悪影響などを見込んだ。

  M&Aキャピタルパートナーズ(6080):7.5%安の2186円。M&A(企業の合併・買収)助言を手掛けるレコフとM&Aデータベースサービスを手掛けるレコフデータの株式を取得し子会社化すると24日に発表。取得額は約30億円。野村証券ではのれんは25億円前後発生すると試算、短期的にはのれん負担の大きさが目立つ、と分析した。 

  ゼンリン(9474):2.3%安の1835円。4-9月期営業損益は3億8000万円の赤字となったもようだと24日に発表。従来計画は収支均衡だった。売上高が想定を0.9%下回ったほか、下期に予定していた一部費用が第2四半期に発生したことが響いた。

  マネーパートナーズグループ(8732):6.1%安の476円。4-9月期営業利益速報値は前年同期比20%減の6億8200万円と24日に発表。同社は外国為替証拠金取引業を手掛ける。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE