NY外為:ボラティリティ指数が年初来低水準-米大統領選控え

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24日のニューヨーク外国為替市場では、為替のボラティリティを示す指数が年初来低水準に下げた。市場が向こう数カ月における米利上げを十分な確率で織り込んでいるとの観測が背景にある。また米大統領選での支持率で民主党候補ヒラリー・クリントン氏が、共和党候補ドナルド・トランプ氏に対するリードを広げ、政治面での不透明感が後退していることも手掛かり。

  世界の為替の変動性を測る指標は低下。フェデラルファンド(FF)金利先物に織り込まれる12月の米利上げ確率は70%となっている。この日ドルは7カ月ぶり高値付近でもみ合いとなった。

ドル・円紙幣

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  先物市場に織り込まれる年末までの米利上げ確率は、1週間前は66%だった。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

  HSBCホールディングスの米通貨戦略責任者、ダラフ・マー氏(ニューヨーク在勤)氏は「ドルは既に十分動いており、ドルを過度に積極的に追うことに市場が若干慎重になる段階に行き着くとの認識が広がっている」と指摘。「現時点では市場はなおユーロを上昇局面で売ってドルを買う取引、またはドルがやや下げたところで買って円を売る取引を選好している。ただ、どちらの方向にも大きく振れることはないだろう」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数は前週末比9.3%低下し、昨年12月8日以来の低水準。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。

  ドルは対円で0.4%高の1ドル=104円18銭。  

  23日発表されたABCニュースの世論調査によると、米大統領選で投票を行う可能性が強い有権者のうち、クリントン候補の支持率が50%、トランプ候補の支持率は38%となった。また19日に発表されたブルームバーグ・ポリティクスによる全米世論調査では、クリントン、トランプ両氏だけの争いと仮定した場合、支持率はクリントン氏が50%、トランプ氏が41%となった。

  スイスクオート・バンクの市場戦略責任者、ピーター・ローゼンストライヒ氏は、クリントン氏のリード拡大に伴い、ドル指数のボラティリティは11月に向けて「低下が続く」と予想。「相場を大きく動かすには材料が必要だ」と続けた。

原題:Currency Volatility Falls to Lowest This Year Before U.S. Vote(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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