欧州債:スペイン国債が上昇、政治と経済めぐるリスク後退で需要増

24日の欧州債市場ではスペイン国債がポルトガル国債とともに上昇した。政治と経済をめぐるリスクが後退したことを背景に、両国債への需要が高まった。

  スペイン10年債のドイツ債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は5営業日ぶりに縮小。最大野党・社会労働党の指導部が23日、与党・国民党によるラホイ政権成立の容認で一致したことが手掛かり。ポルトガル10年債利回りは6週間ぶり低水準に低下した。格付け会社DBRSが同国の格付けを投資適格級に据え置き、引き続き欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムの対象銘柄にとどまったことが好感された。

  フランス10年債利回りは一時、3週間ぶり低水準。S&Pグローバル・レーティングスは同国の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。2年前に指摘した同国経済の下振れリスクが現実化しなかったことを理由に挙げた。

  クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、オーランド・グリーン氏(ロンドン在勤)は「先週末にかけて、いくつかのリスクが注目されていた」と述べた上で、「だが、フランスの格付けリスクが和らいだのに加え、重要視されていたDBRSのポルトガル格付け見直しが据え置きとなった。これがソブリン債のスプレッド縮小を後押しした」と語った。

  ロンドン時間午後4時5分現在、スペイン10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.10%。一時は12日以来となる1.05%まで下げた。同国債(表面利率1.3%、2026年10月償還)価格は0.16上げ101.90。

  ドイツ10年債利回りは2bp上昇し0.03%。スペイン債とのスプレッドは107bpとなった。21日は9月2日以降最大となる111bpに達していた。

  ポルトガル10年債利回りは4bp下げ3.15%。9月8日以来の低水準となる3.02%に達する場面もあった。フランス10年債利回りは今月4日以来の低さとなる0.25%まで下げた後、前週末比1bp上昇の0.30%となった。

原題:Spanish Bonds Advance as Political, Economic Risks Diminish(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE